2008/06/21
市民の視線に立った専門家を育成しよう
昨日の6月20日で、阿部市長が退任しました。
同時に大橋副市長と鈴木収入役も退任し、名実共に阿部市政が終わりました。
本日から佐藤市政が始まるわけですが、あいにく土日は役所の業務が休みのため、
佐藤市長の初登庁は、23日(月)になります。
昨日の新聞各紙には、鹿沼市議会の政治倫理審査会に、「密会」の当事者のひとりで、
かつ仲介をしたとされる新井喜久雄元県議会議長が参考人として呼ばれたというニュースが
掲載されていました。
新井氏は、「一市民と市長が話し合っただけ」「早いうちに火を消すことが必要」
などと証言し、正当性を訴えたといいます。
審査会への参考人招致は、これが最後になるようで、今月中には結論がまとまりそうです。
「密会」問題と、政治倫理審査会の動き、そして市議会の混乱については、
後日別に記事を書きたいと思います。
今回は、「鹿沼のダム」サイトの最新記事「専門家を育てることはいいことか」で、
投げかけられたテーマについて、考察してみたいと思います。
上記記事は、当サイトの以前の記事「市役所の人事を考える」の内容への批判記事として書かれています。
同記事で私は、職務内容に関係なく、機械的に数年で定期異動させる市役所の人事に対し、
そうした人事を繰り返していたのでは、
業務のスキルを高めることができず、マニュアル行政に陥りやすいうえ、
時代の変化等に対応できないのでは、と不安を訴え、
専門性を備えたプロの行政マンを育成するシステムを導入しては、と提案しました。
これに対し、「鹿沼のダム」の管理人さんは、
・国のような縦割り行政になり、市民の利益にならない。
・ダム開発現場では、専門家が数字のマジックを駆使して住民を欺いてきた。
・専門家は私利私欲のために専門的知識を使うことが多い。
・霞ヶ関のキャリア官僚は、専門的知識は持っていても、国民の利益など眼中に無い。
と、公務員が専門的になることを批判し、次のように結論を述べています。
「市の職員に必要なのは、専門的知識ではなく、住民の利益を考える気持ちと科学的な考え方ではないでしょうか」
「職員には、専門的な知識よりも、素人の感覚や市民の視点が大事だと思います。川を塞き止めてダムを建設し水をためれば、今回の宮城岩手内陸地震のような大地震が起きたときに大惨事になるのではないかという素人感覚が必要だと思います。職員がダムの専門家になったら、「大地震に絶えられる強度を持たせたダムを造れば大丈夫だ。」と言い、想定外の大地震が起きたときには「不可抗力だから仕方がない」とあっさり言うのでしょうね。」
市の職員にとって「住民の利益を考える気持ちと科学的な考え方」が必要であることは、
まったくそのとおりだと思います。
そして、「素人の感覚や市民の視点が必要」なことも、言うまでも無いでしょう。
私が当ブログで何度も主張してきた「開かれた市政」を実現するためにも、
これらの事は絶対に必要な条件だと思います。
しかし、そのことと「公務員がプロ化する」ことは矛盾するのでしょうか?
「公務員が専門的なスキルを挙げていくと、必ず腐敗し、市民の利益を考えなくなる」
というのならば、仕方ないですが、そんなことは無いでしょう。
専門的なスキルを積み、かつ市民の利益を考え、素人の視点を失わない公務員が、
最も望ましいことには、異議は無いと思います。
ならば、それらが両立できるような人事体制を考えるべきではないでしょうか?
霞ヶ関の官僚制度が腐敗するのは、政・財・官の「鉄の三角形」が作られ、
その中で作られた利権が食い物にされてきたからです。
鹿沼市がその轍を踏まないためには、利権を生み出さないシステム作りと
常に市民の目線で行政を行う人材育成について、本気で考えるべきでしょう。
私は、その方策として、市民に対する情報の徹底した公開が鍵だと思います。
政策の形成段階から全ての情報を公開し、
政策形成過程にも市民参加を徹底することです。
また、上に対してもモノを申せるような開かれた職場環境や、
市民による監視システムも必要でしょう。
「鹿沼のダム」の管理人さんは、ダム反対運動の中で御用学者や官僚と戦いながら
「専門家を育てるのはいいこととは限らない」という信念を持たれたのだと思います。
科学は時に権力に利用され、住民を苦しめることも多々あります。
権力の手先になって「活躍」する御用学者も多いでしょう。
しかし、だからといって、市民のために活動する専門家がいないわけではありません。
原発の危険性について警鐘を鳴らし続け、市民運動に取り組まれた高木仁三郎さん、
秩父の自由民権運動を市民と共に研究し、民衆の視点からの歴史学を提唱された色川大吉さん、
鹿沼にゆかりの宇井純さんも、そんな研究者でした。
ダム問題や自然保護に取り組まれている藤原信先生も、その一人でしょう。
「鹿沼のダム」管理人さんも、野鳥の会の協力は評価されています。
これからの行政は、権力者にとって都合の良いことを述べてくれる「御用学者」を重宝するのではなく、
市民の視点で誠実に研究し、提言するような研究者と提携し、
市民のために何ができるのかを、考えていくべきでしょう。
「鹿沼のダム」の管理人さんも、どうすればそのような組織が作れるのか、
一緒に考えていきませんか?
皆さんのご意見もお待ちしています。
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同時に大橋副市長と鈴木収入役も退任し、名実共に阿部市政が終わりました。
本日から佐藤市政が始まるわけですが、あいにく土日は役所の業務が休みのため、
佐藤市長の初登庁は、23日(月)になります。
昨日の新聞各紙には、鹿沼市議会の政治倫理審査会に、「密会」の当事者のひとりで、
かつ仲介をしたとされる新井喜久雄元県議会議長が参考人として呼ばれたというニュースが
掲載されていました。
新井氏は、「一市民と市長が話し合っただけ」「早いうちに火を消すことが必要」
などと証言し、正当性を訴えたといいます。
審査会への参考人招致は、これが最後になるようで、今月中には結論がまとまりそうです。
「密会」問題と、政治倫理審査会の動き、そして市議会の混乱については、
後日別に記事を書きたいと思います。
今回は、「鹿沼のダム」サイトの最新記事「専門家を育てることはいいことか」で、
投げかけられたテーマについて、考察してみたいと思います。
上記記事は、当サイトの以前の記事「市役所の人事を考える」の内容への批判記事として書かれています。
同記事で私は、職務内容に関係なく、機械的に数年で定期異動させる市役所の人事に対し、
そうした人事を繰り返していたのでは、
業務のスキルを高めることができず、マニュアル行政に陥りやすいうえ、
時代の変化等に対応できないのでは、と不安を訴え、
専門性を備えたプロの行政マンを育成するシステムを導入しては、と提案しました。
これに対し、「鹿沼のダム」の管理人さんは、
・国のような縦割り行政になり、市民の利益にならない。
・ダム開発現場では、専門家が数字のマジックを駆使して住民を欺いてきた。
・専門家は私利私欲のために専門的知識を使うことが多い。
・霞ヶ関のキャリア官僚は、専門的知識は持っていても、国民の利益など眼中に無い。
と、公務員が専門的になることを批判し、次のように結論を述べています。
「市の職員に必要なのは、専門的知識ではなく、住民の利益を考える気持ちと科学的な考え方ではないでしょうか」
「職員には、専門的な知識よりも、素人の感覚や市民の視点が大事だと思います。川を塞き止めてダムを建設し水をためれば、今回の宮城岩手内陸地震のような大地震が起きたときに大惨事になるのではないかという素人感覚が必要だと思います。職員がダムの専門家になったら、「大地震に絶えられる強度を持たせたダムを造れば大丈夫だ。」と言い、想定外の大地震が起きたときには「不可抗力だから仕方がない」とあっさり言うのでしょうね。」
市の職員にとって「住民の利益を考える気持ちと科学的な考え方」が必要であることは、
まったくそのとおりだと思います。
そして、「素人の感覚や市民の視点が必要」なことも、言うまでも無いでしょう。
私が当ブログで何度も主張してきた「開かれた市政」を実現するためにも、
これらの事は絶対に必要な条件だと思います。
しかし、そのことと「公務員がプロ化する」ことは矛盾するのでしょうか?
「公務員が専門的なスキルを挙げていくと、必ず腐敗し、市民の利益を考えなくなる」
というのならば、仕方ないですが、そんなことは無いでしょう。
専門的なスキルを積み、かつ市民の利益を考え、素人の視点を失わない公務員が、
最も望ましいことには、異議は無いと思います。
ならば、それらが両立できるような人事体制を考えるべきではないでしょうか?
霞ヶ関の官僚制度が腐敗するのは、政・財・官の「鉄の三角形」が作られ、
その中で作られた利権が食い物にされてきたからです。
鹿沼市がその轍を踏まないためには、利権を生み出さないシステム作りと
常に市民の目線で行政を行う人材育成について、本気で考えるべきでしょう。
私は、その方策として、市民に対する情報の徹底した公開が鍵だと思います。
政策の形成段階から全ての情報を公開し、
政策形成過程にも市民参加を徹底することです。
また、上に対してもモノを申せるような開かれた職場環境や、
市民による監視システムも必要でしょう。
「鹿沼のダム」の管理人さんは、ダム反対運動の中で御用学者や官僚と戦いながら
「専門家を育てるのはいいこととは限らない」という信念を持たれたのだと思います。
科学は時に権力に利用され、住民を苦しめることも多々あります。
権力の手先になって「活躍」する御用学者も多いでしょう。
しかし、だからといって、市民のために活動する専門家がいないわけではありません。
原発の危険性について警鐘を鳴らし続け、市民運動に取り組まれた高木仁三郎さん、
秩父の自由民権運動を市民と共に研究し、民衆の視点からの歴史学を提唱された色川大吉さん、
鹿沼にゆかりの宇井純さんも、そんな研究者でした。
ダム問題や自然保護に取り組まれている藤原信先生も、その一人でしょう。
「鹿沼のダム」管理人さんも、野鳥の会の協力は評価されています。
これからの行政は、権力者にとって都合の良いことを述べてくれる「御用学者」を重宝するのではなく、
市民の視点で誠実に研究し、提言するような研究者と提携し、
市民のために何ができるのかを、考えていくべきでしょう。
「鹿沼のダム」の管理人さんも、どうすればそのような組織が作れるのか、
一緒に考えていきませんか?
皆さんのご意見もお待ちしています。
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テーマ:
政治・地方自治・選挙 -
ジャンル:
政治・経済







