2008/03/08
鹿沼にダムは必要か?
いつもご訪問、ありがとうございます。
毎日出勤前に記事を書いているのですが、
今日は土曜日、仕事も休みなので、午前中は家の中の仕事をいろいろやっていました。
ですから、UPする時間が遅くなりまして、申し訳ございません。
一つのテーマで毎日ブログを書くのは、初めてなのですが、結構大変ですね。
さて、現職の阿部市長は、8年前に当時の現職市長をやぶって初当選しました。
そのときの争点の一つに、ダム問題があったことを覚えていらっしゃるでしょうか?
当時、鹿沼市内には、二つのダムの建設計画がありました。
南摩ダムと東大芦川ダムです。
水資源開発公団が進める南摩ダム計画は、昭和45年(1970)に策定された
「思川開発事業」によるものです。
ウイキペデイアによると、
「思川流域の洪水調節と首都圏及び栃木県南部の水需要確保を目的に思川の支川である南摩川・行川にダムを建設、大芦川・黒川・大谷川に頭首工を建設して南摩川・大芦川・黒川・大谷川を導水路で繋ぎ水を融通し、効率的な水運用を図ろうとした。その中核が南摩ダムである。」
とあります。
ダム建設の目的は、思川流域の洪水調整、首都圏および栃木県南部の水需要確保
とあります。
ところが、ご存知の通り、長期にわたる反対運動のため計画は進みませんでした。
その間、公共事業見直しの機運が高まり、
平成12年(2000)に大谷川分水計画が中止となり、
平成13年(2001)には行川ダムが中止、
そして栃木県が計画していた東大芦川ダムも、平成15年(2003)に中止されました。
その一方で、南摩ダム建設の動きは続けられ、
平成13年(2001年)に水没地住民と補償交渉が妥結し、76戸の住民は移転していきました。
しかし、現在も反対運動は続いており、ダム本体の着工はされていません。
これが、鹿沼のダム関係の大まかな経過です。
ところで、南摩の地を訪れた事がある方はすぐに気付かれるでしょうが、
南摩川の水量の少なさを、不思議に思ったことはありませんか?
私も社会人になってカら、南摩にダム計画があることを知り、
現地を見に行ってびっくりしました。
黒川や大芦川の流れを見慣れた眼から見ると、
なんと水量が少ないのだろう!と思いました。
川沿いに上流へ進んでいくと、川幅はますます狭くなり、
まるで小川のようになってしまいます。
「こんなところにダムを造っても、水がたまるんだろうか?」
というのが、素朴な疑問でした。
さて、ここがポイントです。
意外と知られていないようですが、上で紹介したように、計画によると、
南摩ダムの水は、南摩川だけで貯めるものではなかったのでした。
大芦川・黒川・大谷川に取水口をつくり、
導水路を使って南摩川に水を誘導するという計画だったのです。
東大芦川ダムも、その補助を目的とした計画だったのでした。
とすると、大谷川からの取水を中止し、
東大芦川ダムを中止した以上、
南摩ダムには水がたまらなくなるはず、と考えるのが自然だと思います。
にもかかわらず、南摩ダム計画は続けられています。
これは一体、どういうことなのでしょうか?
また、思川開発の当初計画では、南摩ダムの水は、
「首都圏および栃木県南部」の水需要のためとされていたはずですが、
いつの間にか鹿沼市の水道水の水源として使用する事が、加えられています。
現在、鹿沼市の水道水は、100%地下水を利用しています。
表流水よりも地下水のほうが安定しており、水道水としても適していることは言うまでもありません。
しかも、地下水の水量は減少していないのです。
今後、人口増加や工業用水等の増加の見込みも無く、
むしろ人口減少社会に入ることを考えれば、
無理に新たな水源を確保する必要は感じません。
しかも、「鹿沼のダム(ダム反対鹿沼市民協議会のサイト)」によると、
「上水道の地下水源の給水能力は38,100m3/日ありますから、鹿沼市が水需要(1日最大給水量)を37,800m3/日と見込んでいても、思川開発事業(南摩ダム)に参加する必要はありません。
ところが鹿沼市は、南摩ダムから撤退しないために約16億円の建設負担金を支払わなければなりませんし、河川水を浄化するための大規模な浄水場を建設しなければなりません。そのほか井戸の新設などをひっくるめて第5次拡張変更の総事業費は2020年度までに187億円かかります。
第5次拡張計画の事業費は166億円でした。第5次拡張計画を見直して水需要を12,700m3/日減らしたのに、事業費は逆に膨らんでしまいました。
鹿沼市は参加する必要のない思川開発事業(南摩ダム)に参加するから水道料金の大幅値上げが必要となるのです。 」
ということです。
ダム開発に鹿沼市が参入することで、
私たちが使用する水道料金が、大幅に値上げされるというのです。
地下水で、給水量は十分間に合っているというのに。
さらに、南摩ダム建設にともなう「水源地整備計画」というのがあるらしい。
南摩ダムによって水没する地域への「見返り事業」なのでしょうか。
内容は、以下の通りです。
・南摩地区の土地改良事業 9.5億円(うち、地元負担1,2億、鹿沼市負担7千万)
・砂防ダム建設 8.4億円
・上南摩簡易水道事業 5億円
・ハーベストセンター整備 21億円(うち鹿沼市負担約19億)
・水と緑の南摩の里整備 15億円(うち鹿沼市負担1億5千万)
ほかに、地区公民館の建設とか、消防設備整備とか、林道改良とか、
さまざまな事業計画が並んでいますが、総額で143億円もの巨大プロジェクトです。
しかも、そのうち鹿沼市の負担は45億円にのぼります。
一つの地域に、これだけの事業が投入されるというのは、かなり異常なように見えます。
市の財政が必ずしも余裕がアあるわけではなく、
むしろ地方交付税の減額など、財政状況がどんどん厳しくなっていく中で、
これらの事業が、ダム補償という名目で、ほとんど批判もされずに進められていくことに
恐ろしいものを感じるのは、私だけでしょうか?
ちなみに、「ハーベストセンター」というのは、
地場農産物の加工・販売や農業・林業体験ができる施設だそうです。
またもや観光施設ですか…
そして、「水と緑の南摩の里」というよく分からない名前の施設は、
展望広場と散策路と休憩施設だそうです。
そんなものに15億円もかかるんですか?
長くなりましてすみません。
でも、調べれば調べるほど、ダム問題に対する疑問が大きくなり、
これでもかなり省略して書いているのです。
もっと詳しくおしりになりたい方は、ぜひ下記のサイトをごらん下さい。
私も、大変参考にさせていただきました。
↓
「鹿沼のダム(ダム反対鹿沼市民協議会のサイト) 」
http://damhantaikanuma.web.infoseek.co.jp/index.html
最後に8年前の市長選挙の時に、
阿部市長が、ダム問題に対してどのような「公約」を述べていたかを紹介します。
当時現職だった福田氏が「ダム推進」を掲げていたのに対し、
阿部氏は推進とも反対とも言わず
「地域住民の意見を聞いて決断したい」と述べていたのです。
このことから、当時、鹿沼市でダム反対の意見を持っていた市民の多くは、
阿部氏支持に回りました。
ところが、その後は皆さんがご存知のとおり、当選すると間もなく
「地域住民が支持しているから」という理由で推進を表明、
そしてこうした現状に至っています。
阿部市長は、はじめからダムに反対するつもりなど、無かったのでしょう。
市長選挙の「対策」として、あいまいな態度をとり、
当選してしまえばこっちのもの、としか考えられません。
鹿沼のダムは何のためにあるのか?
考えれば考えるほど、その意義はわからなくなります。
ただ一つ、はっきりしているのは、
これだけの巨大な建設事業を抱えることで、
喜んでいる人たちがいるであろうことです。
鹿沼市民の財産である貴重な自然を失い、
巨大な建設事業で財政を圧迫し、
しかも水道料金は、はね上がる。
一体。ダムは誰のためのものなのでしょうか?
皆さんのご意見をお待ちしています。
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毎日出勤前に記事を書いているのですが、
今日は土曜日、仕事も休みなので、午前中は家の中の仕事をいろいろやっていました。
ですから、UPする時間が遅くなりまして、申し訳ございません。
一つのテーマで毎日ブログを書くのは、初めてなのですが、結構大変ですね。
さて、現職の阿部市長は、8年前に当時の現職市長をやぶって初当選しました。
そのときの争点の一つに、ダム問題があったことを覚えていらっしゃるでしょうか?
当時、鹿沼市内には、二つのダムの建設計画がありました。
南摩ダムと東大芦川ダムです。
水資源開発公団が進める南摩ダム計画は、昭和45年(1970)に策定された
「思川開発事業」によるものです。
ウイキペデイアによると、
「思川流域の洪水調節と首都圏及び栃木県南部の水需要確保を目的に思川の支川である南摩川・行川にダムを建設、大芦川・黒川・大谷川に頭首工を建設して南摩川・大芦川・黒川・大谷川を導水路で繋ぎ水を融通し、効率的な水運用を図ろうとした。その中核が南摩ダムである。」
とあります。
ダム建設の目的は、思川流域の洪水調整、首都圏および栃木県南部の水需要確保
とあります。
ところが、ご存知の通り、長期にわたる反対運動のため計画は進みませんでした。
その間、公共事業見直しの機運が高まり、
平成12年(2000)に大谷川分水計画が中止となり、
平成13年(2001)には行川ダムが中止、
そして栃木県が計画していた東大芦川ダムも、平成15年(2003)に中止されました。
その一方で、南摩ダム建設の動きは続けられ、
平成13年(2001年)に水没地住民と補償交渉が妥結し、76戸の住民は移転していきました。
しかし、現在も反対運動は続いており、ダム本体の着工はされていません。
これが、鹿沼のダム関係の大まかな経過です。
ところで、南摩の地を訪れた事がある方はすぐに気付かれるでしょうが、
南摩川の水量の少なさを、不思議に思ったことはありませんか?
私も社会人になってカら、南摩にダム計画があることを知り、
現地を見に行ってびっくりしました。
黒川や大芦川の流れを見慣れた眼から見ると、
なんと水量が少ないのだろう!と思いました。
川沿いに上流へ進んでいくと、川幅はますます狭くなり、
まるで小川のようになってしまいます。
「こんなところにダムを造っても、水がたまるんだろうか?」
というのが、素朴な疑問でした。
さて、ここがポイントです。
意外と知られていないようですが、上で紹介したように、計画によると、
南摩ダムの水は、南摩川だけで貯めるものではなかったのでした。
大芦川・黒川・大谷川に取水口をつくり、
導水路を使って南摩川に水を誘導するという計画だったのです。
東大芦川ダムも、その補助を目的とした計画だったのでした。
とすると、大谷川からの取水を中止し、
東大芦川ダムを中止した以上、
南摩ダムには水がたまらなくなるはず、と考えるのが自然だと思います。
にもかかわらず、南摩ダム計画は続けられています。
これは一体、どういうことなのでしょうか?
また、思川開発の当初計画では、南摩ダムの水は、
「首都圏および栃木県南部」の水需要のためとされていたはずですが、
いつの間にか鹿沼市の水道水の水源として使用する事が、加えられています。
現在、鹿沼市の水道水は、100%地下水を利用しています。
表流水よりも地下水のほうが安定しており、水道水としても適していることは言うまでもありません。
しかも、地下水の水量は減少していないのです。
今後、人口増加や工業用水等の増加の見込みも無く、
むしろ人口減少社会に入ることを考えれば、
無理に新たな水源を確保する必要は感じません。
しかも、「鹿沼のダム(ダム反対鹿沼市民協議会のサイト)」によると、
「上水道の地下水源の給水能力は38,100m3/日ありますから、鹿沼市が水需要(1日最大給水量)を37,800m3/日と見込んでいても、思川開発事業(南摩ダム)に参加する必要はありません。
ところが鹿沼市は、南摩ダムから撤退しないために約16億円の建設負担金を支払わなければなりませんし、河川水を浄化するための大規模な浄水場を建設しなければなりません。そのほか井戸の新設などをひっくるめて第5次拡張変更の総事業費は2020年度までに187億円かかります。
第5次拡張計画の事業費は166億円でした。第5次拡張計画を見直して水需要を12,700m3/日減らしたのに、事業費は逆に膨らんでしまいました。
鹿沼市は参加する必要のない思川開発事業(南摩ダム)に参加するから水道料金の大幅値上げが必要となるのです。 」
ということです。
ダム開発に鹿沼市が参入することで、
私たちが使用する水道料金が、大幅に値上げされるというのです。
地下水で、給水量は十分間に合っているというのに。
さらに、南摩ダム建設にともなう「水源地整備計画」というのがあるらしい。
南摩ダムによって水没する地域への「見返り事業」なのでしょうか。
内容は、以下の通りです。
・南摩地区の土地改良事業 9.5億円(うち、地元負担1,2億、鹿沼市負担7千万)
・砂防ダム建設 8.4億円
・上南摩簡易水道事業 5億円
・ハーベストセンター整備 21億円(うち鹿沼市負担約19億)
・水と緑の南摩の里整備 15億円(うち鹿沼市負担1億5千万)
ほかに、地区公民館の建設とか、消防設備整備とか、林道改良とか、
さまざまな事業計画が並んでいますが、総額で143億円もの巨大プロジェクトです。
しかも、そのうち鹿沼市の負担は45億円にのぼります。
一つの地域に、これだけの事業が投入されるというのは、かなり異常なように見えます。
市の財政が必ずしも余裕がアあるわけではなく、
むしろ地方交付税の減額など、財政状況がどんどん厳しくなっていく中で、
これらの事業が、ダム補償という名目で、ほとんど批判もされずに進められていくことに
恐ろしいものを感じるのは、私だけでしょうか?
ちなみに、「ハーベストセンター」というのは、
地場農産物の加工・販売や農業・林業体験ができる施設だそうです。
またもや観光施設ですか…
そして、「水と緑の南摩の里」というよく分からない名前の施設は、
展望広場と散策路と休憩施設だそうです。
そんなものに15億円もかかるんですか?
長くなりましてすみません。
でも、調べれば調べるほど、ダム問題に対する疑問が大きくなり、
これでもかなり省略して書いているのです。
もっと詳しくおしりになりたい方は、ぜひ下記のサイトをごらん下さい。
私も、大変参考にさせていただきました。
↓
「鹿沼のダム(ダム反対鹿沼市民協議会のサイト) 」
http://damhantaikanuma.web.infoseek.co.jp/index.html
最後に8年前の市長選挙の時に、
阿部市長が、ダム問題に対してどのような「公約」を述べていたかを紹介します。
当時現職だった福田氏が「ダム推進」を掲げていたのに対し、
阿部氏は推進とも反対とも言わず
「地域住民の意見を聞いて決断したい」と述べていたのです。
このことから、当時、鹿沼市でダム反対の意見を持っていた市民の多くは、
阿部氏支持に回りました。
ところが、その後は皆さんがご存知のとおり、当選すると間もなく
「地域住民が支持しているから」という理由で推進を表明、
そしてこうした現状に至っています。
阿部市長は、はじめからダムに反対するつもりなど、無かったのでしょう。
市長選挙の「対策」として、あいまいな態度をとり、
当選してしまえばこっちのもの、としか考えられません。
鹿沼のダムは何のためにあるのか?
考えれば考えるほど、その意義はわからなくなります。
ただ一つ、はっきりしているのは、
これだけの巨大な建設事業を抱えることで、
喜んでいる人たちがいるであろうことです。
鹿沼市民の財産である貴重な自然を失い、
巨大な建設事業で財政を圧迫し、
しかも水道料金は、はね上がる。
一体。ダムは誰のためのものなのでしょうか?
皆さんのご意見をお待ちしています。
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