開かれた市政を作るには

公私とも超多忙になり、ずっと記事を更新できませんでした。
その間も訪れていただいた方々にお詫び申し上げます。
また、たくさんのコメントをいただきましたが、
お返事を全く書くことができませんでした。
たいへん申し訳ございませんでした。
特に、「ヤマト」様には、多くのコメントをいただき、感謝申し上げます。
佐藤氏を支持されていらっしゃるということで
佐藤氏の「公約」(でよろしいんですよね?)を紹介いただいています。

さて、記事を更新できない間にも、いろいろ動きがあったようです。
「ヤマト」さんがコメントで紹介いただいているので、繰り返しになりますが、
市長に続いて小松議長が釈明会見を行ったり、
自民党と公明党が、阿部市長の推薦を取り消すなどの動きがありました。
そんな中、昨日は阿部市長が、選挙事務所開きを行いました。
「ヤマト」さんの情報によると、県議や国会議員の姿は無かったようです。
いずれにせよ、今のところの情勢では、
阿部市長と佐藤県議との一騎打ちという構図に、変化は無いようです。

もっとも、明日は鹿沼市議会で、全員協議会が開催されるようですので、
そこで、今回の密会問題に対する集中質疑が行われるでしょう。
その成り行き次第では、情勢が動くかもしれません。
様子を見守りたいと思います。

さて、本日の記事は、再び政策についての提案です。
テーマは「開かれた市政をつくるためには、どうしたらよいのか?」についてです。

3月12日の記事「開かれた市政の実情」で、
私は総合計画策定や、ある学校での話を引き合いに出して、

「計画は役所内部で作り、市民の声は形だけ聞いたことにする。
市民の意見によって、計画を大きく変えるようなことは絶対にしない。
そして、計画が出来上がるまでは、いっさい外部に教えない。
今の鹿沼市の政策形成過程を一言でいうと、こういうことになるのではないでしょうか。
これのどこが「開かれた市政」なんでしょうか?
計画を作る段階から、積極的に市民に情報を公開し、
十分な議論を経て計画を作っていく。
そうした市政は、今の鹿沼市からは感じられません。」
と、批判の記事を書きました。
では、どのようにすれば、本当に「開かれた」市政運営ができるのでしょうか?

鍵は二つあると思います。
一つは、徹底した情報公開
そしてもう一つは、徹底した市民参加です。

第一の「情報公開」とは、
現状のように、開示請求があってから、しぶしぶ出すようなものではありません。
ここで言う「公開」とは、鹿沼市の持つ課題をすべてさらけ出すことが必要です。
つまり、行政の側が、積極的に情報を市民に提供することです。

例えば、「中心商店街の活性化」という課題があったとします。
通常は、まず現状を把握しようと努めるでしょう。
商業リサーチをしたり、関係者の意見を聞いたりするのは当たり前ですが、
それだけで政策を決めてしまってよいのでしょうか?
でも、従来はこうした方法で役所内部で計画が作られ、
実行されてきたのです。
これに「パブリックコメント」が行われることもありますが、
実際は形だけに終わっていることは、以前の記事で述べた通りです。

それでは、どうすればよいのか。
上記のような調査によって問題点が明らかにされたら、
その問題点そのものを、広く市民に公開するのです。
方法は、いろいろあります。
「広報かぬま」で特集を組んでも良いし、
ケーブルテレビとタイアップして番組を作っても良い。
市民向けのパンフレットを作成しても良い。
とにかく、「中心市街地には、これだけの問題点があります。」
ということをさらけ出し、その上で、市民にバトンを渡すのです。
こうした材料を与えられれば、市民の側も、
政策について積極的に考えることができます。
その上で、時間をかけて意見を集約するのです。

二番目の課題である「徹底した市民参加」が、ここで生きてきます。
まず市民からの意見の集約方法ですが、
あらゆる角度から行卯事ができます。
アンケートや世論調査などのオーソドックスな形はもちろんですが、
例えば、広報誌を活用するのも「あり」かと思います。
つまり、ある課題について、その問題点を特集したら、
次はその課題についての意見を、公募するのです。
しおして、市民から出された意見を、広報誌に掲載する。
それに対する意見もまた掲載する。
こうして一年くらいかけて、ひとつの課題について、
公開で議論していくのです。

こうして出揃った意見や問題点について、
意見をまとめていくための審議会についても、
市民参加を徹底します。
役所の作る委員会に、市民代表者を入れることは、今でも行われていますが、
これを徹底するのです。
例えば、委員会の過半数の委員を市民公募にするとか、
役所の原案が、多数決で決められないような仕組みを確立するのです。
こうして作られた原案に対するパブリックコメントも、
十分な時間をかける必要があることは、言うまでもありません。

最後に、もう一つ強調しておきたいのは、
ここで提案したような「開かれた行政」を行うためには、
役所側の意識改革が必要なのはもちろんですが、
市民の側も、役所に対して「無いものねだり」をするのではなく、
何が鹿沼市の課題なのか、
どうすればよいのか
といったことについて、常に関心を持っていることが求められます。

役所が積極的に情報を公開し、
それに対して市民一人一人が、常に問題意識を持って取り組んでいく
こうした関係を気づくことができれば、
理想的だと思うのですが。

皆さんのご意見もお待ちしています。
「政局より。政策を」
これが今、一番求められていると思います。


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by 佐渡ケ島  at 22:21 |  開かれた市政 |  comment (1)  |  trackback (0)  |  page top ↑

阿部市長の記者会見

昨日は多忙のため、記事を更新できませんでした。
にもかかわらず、情報がめまぐるしく動いていき、ついて行くのが大変です。
昨日の新聞各紙には、阿部市長が釈明の記者会見を行った記事が掲載されました。
3月24日午後6時半から開かれた記者会見で、
阿部市長は、組長との会談の事実を認め、
面会を当初は断っていたが、新井元県議長の仲介に応じて臨んだといいます。
そして、「職員の安全を守るため」が目的であり、
「浅はかだった」が、「市民に理解得られる」と、
5月の市長選への出馬の意欲を示した、とあります。

細かい点については、新聞各紙をご参照いただけると思いますので、
ここでは触れませんが、要は先日の朝日新聞が報じた新井元県議長の
コメントと同じ趣旨だと読めます。
つまり、組長と会談したことは問題だが、
職員を守るという目的だったため、市民の理解を得られると思うので
3選出馬の考えに変わりはない。
ということでしょう。

しかし、本日の新聞紙面によると、
自民党県連は、阿部市長への推薦取り消しを鹿沼支部に求めています。
また、公明党も推薦取り消しの動きがあるようです。
福田富一栃木県知事も、阿部市長の行動を「軽率だ」と批判しています。
「朝日新聞」の栃木版には、市民の声が15人分掲載されていますが、
大半は批判的な意見です。
もっとも、全市民に世論調査をしたわけではないので、
この結果のみをとらえて、市民の意思について結論を出すのは早計でしょう。

それにしても、残念です。
私自身は前の記事で、目的が何であれ、暴力団関係者と密会して
事を解決しようとしたことは、あってはならないことだと書きました。
しかしそれよりも、こうした事件が起きたことで、
せっかく市長選に対抗馬も出て、8年ぶりの選挙戦になるというのに、
政策論争を戦わせる以前に、こうしたモラルの問題に話題が集中してしまうことは、
鹿沼市民にとっても、大変不幸なことだと思うのです。
今の鹿沼の何が問題なのか、
これからの鹿沼をどうしていけばよいのか、
そうした点をこそ、市長選挙の争点にしてほしいと思います。

このブログは、鹿沼市が今後どうあるべきなのか、
その政策について考え、
誰が次の市長にふさわしいのかを、
見極めるための場にしたいと立ち上げたものです。
本当は、こうしたスキャンダルの事で、紙面を費やしたくはありませんでした。
ですから、この問題についての記事は、これで終わりにしたいと思います。
もし阿部市長がこのまま5月の市長選挙に立候補した場合、
この問題をどうとらえるのかは、市民の一票にかかってきます。
まさに市民の良識が試されるわけです。
そういう意味では、大きな争点といえるでしょう。

ですが、管理人はジャーナリストでも政治家でもありません。
一市民として、公になっている資料を使ってブログを書いているだけです。
ですから、こうしたスキャンダルについての情報は、いっさい持っておりません。
次回以降は、再び政策について書いていきたいと思います。

皆さんの情報・ご意見もお待ちしています。
※多忙につき、コメント返しがなかなかできません。ご容赦ください。

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by 佐渡ケ島  at 08:15 |  政治倫理 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

責任は報道にあるのでしょうか?

三寒四温という言葉のとおり、今日は雨で肌寒い一日でした。
本日はブログのアクセスが、過去最高を記録しました。
午後10時現在で、なんと250件以上のアクセスをいただいています。
これまでの最高が120件程度でしたので、私も驚いています。
やはり、昨日の朝日新聞記事の影響でしょうか。
この件に関する、市民の関心の高さを物語るものといると言えるでしょう。

さて、本日も朝日新聞栃木版には、「密会事件」の続報が掲載されています。
本日の見出しは、「組長と密会の鹿沼市長 公務の場姿見せず」でした。
阿部市長が、23日に予定していた行事出席などの公務をすべてキャンセルし、
公の場に姿を現さなかったと報じています。
その一方で、市の秘書室を通じて、朝日新聞の報道について
「強い危惧を覚える」などとした文書を、報道機関に出したと報じています。

そこで、朝日新聞栃木版に、その要請文が全文掲載されているため、
早速読んでみました。

要請文では、まず市長本人も出席したとされる会談に関する怪文書について、
選挙時期を理由とする「報道の自制」を求めたにもかかわらず、
朝日新聞のみが記事を掲載したことに対して、
「発信者の偏った意図と内容にそのまま沿う形に近い報道を敢行した」
朝日新聞社の対応に「強い危惧を覚えます」としています。

そして、年度末の重要公務などで多忙なため、当該文書の検証もできず、
弁明は「当面物理的にも不可能です。」と、述べています。
また、報道機関に対しては、「選挙という公正公平中立の強く望まれる
現在の時機を再度十分ご配慮ご勘案の上、従来どおり引き続き適切なる対処を
お取り計らいくださいますよう本書をもって要請申し上げます。」と、結んでいます。

昨日の「申入書」でも、「密会」の事実関係については、
肯定も否定もしていないように読めましたが、
今回の「要請文」でも、この件については、結局何一つ述べていません。
ただひたすら、選挙妨害だから報道を自粛するように、と訴えているだけです。

昨日の朝日新聞の報道では、密会に参加したとされる5人のうち、
新井元県議長と暴力団組長が、密会を認める証言をしています。
にもかかわらず、阿部市長は、彼らの証言を否定することすらしていません。
結局、「申入書」と「要請文」で言いたかったのは、
「選挙前の大事な時期なので、報道しないでいただきたい」
ということのみにしか読めません。

ところで、本日の「下野新聞」には、
この件に関する記事は全く掲載されていませんでした。
他の新聞すべてをチェックしたわけではないので、断定はできませんが、
今のところ、朝日新聞が独走しているようです。
これだけの問題について、他の報道機関が沈黙しているとしたら、
それも不可解です。
まさか、阿部市長の「要請」を受けて、
選挙前だからと「自粛」しているわけではないと思いますが…
選挙報道が公正公平であるべき事は言うまでもありませんが、
こうした情報を公にしないのでは、権力による報道管制になってしまいます。
それでは報道機関としての自殺行為です。
そんなことはないと信じています。
おそらく、他の報道機関も、独自の取材活動を行っているでしょうから、
続報に期待したいと思います。

また、阿部市長は、早く市民の前に姿を現し、
この件について、納得のいく説明をするべきでしょう。
「多忙」は理由になりません。
それは、鹿沼市を代表する公人としての責務です。
また、海外出張中という小松市議会議長も、
帰国後すみやかに説明責任を果たして欲しいものです。
鹿沼の「闇」を明らかにすることなくして、
健全な市政運営などありえません。

皆さんの情報、ご意見もお待ちしています。


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by 佐渡ケ島  at 22:44 |  政治倫理 |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑

鹿沼市長、暴力団組長と密会!

今日も暖かい一日でした。
私は所要で一日忙しく、ブログを更新するのが今頃になってしまいましたが、
今日は、衝撃のニュースが駆け巡った日となりました。
ご存知の方も多いと思いますが、
今朝の「朝日新聞」社会面に
「市長、組長と会合同席 栃木・鹿沼 市工事業者トラブル 元県議長が仲立ち」
という記事が大きく掲載されました。

朝日新聞によると、「91年に閉店した鹿沼市中心部のスーパーの
解体工事をめぐるトラブル」を議題に、昨年12月20日に市役所近くの建物の一室で
新井喜久雄・元県議会議長、小松英夫・同市議会議長、中津宰・同市商工会議所会頭が
市内に拠点を置く住吉会系暴力団の組長とひそかに会い、そこに阿部市長も同席して
上記の解体工事をめぐるトラブルに関する「手打ち」を行ったようです。

91年に閉店したスーパーとは、仲町のジャスコとしか考えられません。
現在は解体工事がほぼ終わり、跡地の聖地工事が行われています。
当ブログでも、その跡地利用について意見を書いた事がありますが、
まさか解体工事に関して、こんな疑惑があったとは驚きです。
中津会頭の建設会社「中津工業」が落札した入札についても、
選定方法が不透明だとして、11月市議会で質問が相次いでいたといいます。

朝日新聞社の取材に対し、新井元県議長は会談の事実を認めています。
また、暴力団組長も、事実を認めています。
さらに、私は全く知らなかったのですが、この「密会」を告発した怪文書も
一部に流れていたといいます。
これに対して阿部市長は、取材には応じず、文書で回答しました。
「申入書」と題されたその文書では、
「不審文書が一部流布されている件」について、「詳細な確認は未了」
としながら、「間近に迫った選挙を見込み、同人側の内部的混乱や不統一、
支持基盤の致命的弱体化を狙って、かつ、唯一それのみを目的として
各郵送に及んだものである可能性が極めて濃厚です。」と述べ、
報道機関に「選挙報道の公正公平」を求めています。

詳しくは、本日付の「朝日新聞」をご覧いただきたいと思いますが、
こういうニュースで鹿沼が全国に報道されるとは、
なんとも言い切れずやるせない思いです。
明日以降、他の新聞等も後追い報道をするでしょうから、
追加情報などが、まだまだ入ってくる可能性もあります。

それにしても、あきれた話です。
新井元議長は、「(01年の市職員殺害)事件を再現しないことが第一義だ。」
「職員の安全安心を守るため、市長が職責を全うするのは当然と思う」
などと述べていますが、
もし百歩譲って、今回の件が「市職員を守る」ことが目的だったとしても、
なぜ警察に通報するなりして、問題を公にしようとしなかったのか、理解に苦しみます。
そうしないで、内密に組長と会って話をつけようとしたのでは、
何か公に出来ない事情でもあったのか?と、勘ぐりたくもなります。
そもそも最初の入札に、問題は無かったのでしょうか?
そこにさかのぼっての検証も必要でしょう。

そして、朝日新聞でも触れていますが、
この密会が行われたのは、小佐々さん事件の民事裁判の和解協議が
大詰めを迎えた時期にあたります。
和解協議で阿部市長は、「(暴力団などとの)不適切な関係はいまはもうない」
「事件を風化させることのないよう市政に生かしたい」と述べています。
その裏で、こうした「不適切」なことが行われていたわけです。
市長だけでなく、関係した小松議長、新井元県議長の
道義的責任は大きいと思います。
阿部市長はこの件について、市民に対してきちんと説明責任を果たすべきです。
そして、一日も早く、事件の真相究明を求めます。

皆さんのご意見もお聞かせください。


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by 佐渡ケ島  at 22:14 |  政治倫理 |  comment (8)  |  trackback (0)  |  page top ↑

佐藤氏が訴える市長選の争点

雨も上がり、春らしい暖かい天気になりましたね。
と言うわけで、ブログのデザインも、少し変えてみました。
また、過去記事一覧が、これまでは5件分しか表記されなかったのを、
15件まで表記するようにしました。
過去記事が検索しやすくなりましたので、バックナンバーもご参照下さい。

本日の新聞各紙には、佐藤信県議が、正式に鹿沼市長選への出馬を表明した
という記事が掲載されています。
昨日、栃木県議会が閉会したため、記者会見を行ったようです。
新聞各紙によると、佐藤氏は無所属で立候補し、
民主党には推薦を求めるといいます。
既に出馬表明している現職の阿部市長は、
自民・公明両党の推薦を受けており、
国政の与野党対決と同じ構図による一騎打ちになりそうです。

以下、下野新聞から引用します。

佐藤氏は
 「四年前に現市長が無投票で再選したが、その後、市民の間で現市政に対する
 批判や疑念が渦巻くような情勢になっている。政治家として市民の付託に
 応えないわけにはいかない。」と出馬の理由を述べた。
 争点としては、第一に市政の公正公平な運営を挙げ、
 「風通しのいい市政の実現を目指す」とした。
 財政面では年間五千万円の赤字が出る堆肥(たいひ)化センターや
 新駅建設構想、二十三億円を掛けて造るハーベストセンターなどを取り上げ
 「子や孫の世代に付けを回す時代ではない」と見直す考えを示した。

これらの記事から判断すると、佐藤氏は市長選の争点として
 ・風通しの良い市政運営
 ・JR新駅、堆肥化センター、ハーベストセンターの見直し
 ・財政の健全化
などを挙げているようです。

市長選のマニフェストは、
阿部市長側からも、まだ正式には示されていないため、
細かく分析することは、現段階では控えますが、
方向性は見えてきたような気がします。
私がこのブログで指摘してきた
現在の市政の問題点と、重なる部分も多いと思います。
たとえば、新駅の問題、ハーベストセンターの問題などは、
以前の記事でも取り上げました。
「風通しの良い市政」という点は、
「開かれた市政の実情」の記事と重なるでしょう。
いずれにせよ、もう少し佐藤氏の施策が具体的に出てきたら、
もう少し詳しく取り上げてみたいと思います。

ところで、「読売新聞」(栃木版)の記事の書き方が、少々気になりました。
佐藤氏の政策には全く触れず、民主党の党内事情で出馬を決断した、
という内容に終始しています。
これではまるで、鹿沼市長選に争点が無いかのようです。
そういえば、16日の下野新聞の記事
「民主系候補 難産の末決定」でも、
 「これといった大きな争点が見当たらない中、無所属市民党として出馬する
 佐藤氏が、いかに幅広い層にアピールできる政策やビジョンを打ち出せるか
 注目される。」
という書き方をしていました。
本当に、今の鹿沼市政に「大きな争点がない」のでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。
このブログで今まで指摘したように、
争点はたくさんあると思います。
両候補が、それらの争点について、
これからどのような立場を打ち出すのか、
それを見極めていく必要があります。

当ブログでも、そうした視点から、
争点が浮かび上がるような記事を書いていければと思います。

皆さんのご意見をお待ちしています。

※コメント欄は下にあります。
 拍手をしたくないけど、コメントをしたいという方は、「comment」欄を活用してください。
 もちろん拍手も励みになりますので、よろしく。


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by 佐渡ケ島  at 15:31 |  選挙 |  comment (8)  |  trackback (0)  |  page top ↑

地産地消を考える

昨日は、お彼岸の中日
雨の中で墓参りを済ませた方も多かったかと思います。
休日はアクセス数が落ち気味ですが、
皆さん、休日は外での御用が多いのでしょう。
さて、今日は鹿沼の特産物について考えてみました。

鹿沼市では、数年前に「焼肉のまち」というキャンペーンを始めました。
「ギョーザ」の宇都宮
「ラーメン」の佐野
などに対抗し、「鹿沼も何か食文化のメッカにしたい」
という試みだったのでしょう。
でも、はっきり言って失敗だったと思います。
まだその旗を下ろしていないようですので(鹿沼市のHPにも載ってます)、
過去形で書くのは失礼かもしれませんが、どう見ても定着していません。
そろそろ撤退する時期かと思います。

そもそも何故鹿沼が「焼肉のまち」なのか、理解できません。
宇都宮のギョーザは、ひとり頭の消費量が日本一ということや、
ギョーザ専門店が非常に多いことなどからキャンペーンが始まり、
マスコミにも上手く乗って成功したようです。
佐野のラーメンは、昔からラーメン店が多く、
市民の食生活にもラーメンが定着しています。
(佐野出身の人に聞きましたが、あちらでは「外食」というと、まずはラーメンになるそうです)
それに対して、鹿沼市民は、そんなに焼肉を食べ ているのでしょうか?

聞くところによると、鹿沼市内のある肉牛生産農家が、
全国品評会で一位を受賞したのが、きっかけだったとか。
え〜それだけ?というのが正直な感想です。
鹿沼市HPに、阿部市長のあいさつ文が載っていますので、引用します。

「鹿沼市では、市内の和牛生産農家の長年の努力が実を結び、
共励会において日本一に輝くなど、良質の肉牛が生産されております。
これを街おこしの起爆剤として活用できないかと考え
「焼肉のまち かぬま」を発案しました。
「焼肉のまち かぬま」としたのは、
牛肉が最も市民の身近に食べてもらえる形態であると考え命名したものですが、
今後、良質な牛肉を多くの料理、お店で活用していただけるよう事業展開をし、
新たな食文化の創造を図ってまいりますので、みなさまのご支援、
ご協力をお願いいたします。
「焼肉のまち かぬま」推進協議会委員長
鹿沼市長 阿部 和夫」

宇都宮や佐野と根本的に違うのは、
まず焼肉が市民に定着している実態があって、
そこにキャンペーンを張ったのではなく、
実体が伴わない中、行政主導で行おうとしたのが実態のようです。
これでは広がりようがありません。
「食」でキャンペーンを張るのであれば
まずは、鹿沼の「食」の実態から考えていくべきだったと思います。

では、鹿沼の「食」の実態でいえば
蕎麦の方がぴったり来ます。
それほど蕎麦は私たちの暮らしに密接だと思います。
粟野町との合併で、そばの作付面積が県内一になったことを契機に、
市でも蕎麦について本格的に取り組もうと
「鹿沼そば振興会」を設立しました。
生産・流通・販売にいたる過程をひとつにまとめて振興していくようで、
これはなかなか良い政策だと思います。
ただ、販売で止まってしまっているのが惜しい。
消費者をも巻き込んでいくことが必要でしょう。

鹿沼の人は、外食や出前で蕎麦を食べることが多いようですが、
自分で蕎麦を打つ人もたくさんいます。
蕎麦内の趣味が高じて、プロになってしまった人もいるとか。
そこで、蕎麦を振興するのであれば、
プロ(生産・流通・販売)のための政策だけでなく、
消費者のための政策も進めてほしいものです。
具体的には、蕎麦打ち教室を開催するとか
家庭での蕎麦の消費を増やす方法を検討してみてはいかがでしょうか?
消費者の裾野を広げることで、消費も増えるはずです。
また、団塊世代を中心に、都会から田舎に移り住む人たちに対して、
蕎麦の栽培を指導するとかも良いでしょう。

要するに、地産地消の考えで行ってほしいのです。
地産地消とは、その地で取れた産物を、その地で消費するということです。
そもそも食の材料は、地元ですべて調達するのが当たり前でした。
それが、商品流通経済が発達するとともに、よその地でとれた食材や
よその地で加工された食材が、どんどん入ってくるようになり、
いまや地元の食材のほうが少ないような現状です。
そして、コストを削減することで価格を下げることの競争になり、
いつも間にか食の産地のことなど、気にされなくなってしまいました。
今では、産地を表示するのは「地域ブランド」のような「高級化」
と同義語のようになっています。

しかし、先日のギョーザ問題にも見られるように、
食はコストよりも、品質と安全性こそが
第一に考えられるべきではないでしょうか。
そのことから考えると、
地産地消を進めることは、
単に生産者のためだけではなく、
地元の消費者のためにもなると思います。
生産者の顔が見える商品、
それは、安全性への信頼にもつながります。


農産物の直売所なども、こうした取り組みの助けになるでしょう。

そして、もうひとつ注文したいのは、ふるさとの味の伝承です。
前回まで説明した地元学の考えでもありますが、
足元にある当たり前の味(食材・食事)を見つめなおし、
そこから鹿沼の特色となる宝が見つかるかもしれません。
そうしたことも、前向きに取り組みたいものです。

今回は、「焼肉」と「蕎麦」
この二つを比較して、地産地消について考えてみました。
皆さんのご意見もお待ちしています。


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by 佐渡ケ島  at 12:14 |  地元学 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

地元学の場としての博物館

最近、身辺が多忙になってきたため、更新ペースが落ち気味です。
にもかかわらず、17日には過去最高の126アクセスをいただきました。
当初は一日30件ほどのアクセスだったことを考えると、
管理人自身もびっくりするくらいの増加です。
皆様のご期待にこたえられるように、がんばって記事を書いていきたいと思います。

さて、今日は前回に引き続き「地元学」の視点からのまちづくりについて
考えてみたいと思います。
前回は、水俣市から始まった地元学の動きと、その方法論
そして、地元学の考え方を、鹿沼のまちづくりにも活かすべきではないか
という問いかけをさせていただきました。
今回は、その応用編です。
鹿沼の地で、地元学をどのようにすすめ、活用したらよいかの試案です。

地元学では、足元にある当たり前のものを、
地元の人自らが「地域の宝」として再発見することから始まることは、
前回述べたとおりです。
では、鹿沼の「宝」とは何でしょう?
それは、例えば秋祭りの彫刻屋台とか、
イチゴやニラといった特産物とか、
皐月栽培と鹿沼土とか、木工業とかのように、
これまでマスコミに取り上げられたり、行政がPRしてきたものだけとは限りません。
自分の周りに、あまりにも当たり前のようにあるがゆえに
気づかなかった「宝」が、まだまだたくさんあるはずです。
それらを、どう見つけ、活かしていくか、その方法論が大切なのです。

ところで、鹿沼には歴史を研究する「鹿沼史談会」や、
自然観察を続けている「鹿沼自然観察会」などの団体が、
すでに長年にわたって活動しています。
また、そのものズバリ地元学を推進する団体として
NPO法人鹿沼学舎という組織もあります。
こうした団体に参加したり、行事に参加するのも、
地元を知る第一歩になるでしょう。
また、個人で地元の事について関心を持ち、
調査や研究を続けている方も多いと思います。

こうした団体や個人は、地元学のナビゲーターになりうる存在ですが、
地元学に取り組むには、必ずしも各分野の専門家である必要はありません。
むしろ、専門知識など無くても、足元の事象に関心を持つ事ができれば、
誰にでもできるのです。
ですから、1人でも多くの鹿沼市民が、自分の足元にある「当たり前のもの」に
関心を持つことが出来るようにするために、
こんな政策を考えてみました。

「博物館を活用した地元学」のこころみ

皆さんは、「博物館」というと、どのようなイメージをもたれるでしょうか?
 ・動植物の標本や土器などが展示してある難しそうな施設
 ・科学や歴史の専門家でないと、とっつきにくい場所
 ・興味ある展示なら見に行くが、それ以外は別に関心が無い
 ・文化施設は別に無くても良い。税金の無駄遣い
 ・観光の目玉になるようなお宝があればよいが、無ければ無用
といった印象を持ってはいないでしょうか?
確かに、バブル期などに、意味も無く豪華な博物館やコンサートホールなどを
全国の自治体が競って造っていた時期がありました。
バブル崩壊後、自治体財政が厳しくなる中で、これらの施設は「お荷物」とされ、
無駄な公共事業の象徴のように報道されることもあります。
理念もなく無駄に豪華な施設を作ることは、未来のことを考えない愚策です。

でも、博物館という施設が、必ずこうなるわけではありません。、
博物館とは本来、地元学の視点を取り入れて運営することで、
市民が自らまちづくりを考える上で、無限の可能性を秘めているのです。
なぜなら、自治体が運営する博物館(地域博物館)には、
地元の資源=歴史・民俗・自然・産業などの基礎資料が、膨大に蓄積されているからです。
それは、地元学に取り組もうとする人にとって、まさに宝の山なのです。
これを有効に活かさない手はありません。

そのために博物館に求められるのは、情報の積極的な開示です。
博物館というと、まずは資料の展示を思い浮かべるでしょう。
でも、それは機能の一部にしか過ぎません。
一番重要な役割は、膨大な蓄積された地域情報(資料)をきちんと保存すること
そしてそれを積極的に公開し、活用することです。
そのためには、博物館に次のような機能が必要です。
 ・資料がデータベース化され、誰でも検索できるようになっている
 ・資料を自由に閲覧する事ができる
 ・資料について尋ねたり、アドバイスをする学芸職員が常駐している。
 ・地元学の実践活動をする場所が確保されている。
こうした機能を博物館に持たせることで、博物館は単なる研究と展示の施設から、
市民が地元学を実践するための拠点として、活用できるようになります。
また、こうした機能を持たせることで、博物館の職員の側も、
個人的関心の研究をするだけでなく、
市民とともに地元資源について考え、地元学的な運営を心がけるようになります。
今、求められている自治体博物館とは、こうした姿なのではないでしょうか?

さて、前回の記事で、鹿沼市で「まちなか歴史博物館」
という計画が進められていると書きましたが、
この計画は、地元学的な視点を取り入れているのでしょうか?
気になるところです。
今年中に策定されるらしいその整備計画には、
ぜひとも地元学の視点を盛り込んでいただきたいと思います。
しかし、市役所内部からの情報では、「まちなか…」の計画は、
新たな施設はなるべく造らず、
屋台公園などの既存施設や、ジャスコ跡地に計画中の「お祭り館」、
ダム関連施設などと「ネットワーク」を組んで活用する、というものになるそうです。
そうなると、地元学の実践に即した形にはなりそうにありません。

別に豪華な施設を造る必要はありませんが、
地元資源を集中管理できる収蔵設備と、
それを保存・活用するための学芸職員の確保
そして市民に資料を公開し、利用できるスペース
これらをしっかりと確保する事が、最低条件になると思います。

せっかく博物館を整備する計画が立ち上がったのであれば、
中途半端で使えないものを造るのでは、それこそ税金の無駄です。
きちんとした理念(ここでは地元学の理念)を組み込んで、
十分に活用できる博物館を求めたいと思います。


皆さんのご意見も、お待ちしています。


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by 佐渡ケ島  at 00:00 |  地元学 |  comment (3)  |  trackback (0)  |  page top ↑

水から考えるまちづくり

昨日も、記事をUPできませんでした。
にもかかわらず、50件以上のアクセスをいただき、感謝申し上げます。
さて、今日も将来の鹿沼について考えてみたいと思います。
今日のテーマは「水」です。
水は、私たちの暮らしに欠かせません。
そして、鹿沼市が、水に恵まれた地域であることは、どなたも認識していらっしゃると思います。
にもかかわらず、これを活かしきっているように見えないのが、残念です。

一昨年亡くなられた公害研究の第一人者の宇井純先生(沖縄大学教授)は、
栃木県出身でした。
詳しくは知りませんが、ご両親が鹿沼出身という情報もあります。
その宇井先生が、今から20年くらい前、地元の新聞に
「ふるさとの水」という連載記事を書かれていました。
その中で、鹿沼市の河川の水の素晴らしさについて、
絶賛していたのを記憶しています。
あの宇井先生も認めた鹿沼の水、
このことは、私の記憶に刻み込まれました。
確か、市街地を流れる黒川で鮎釣 りが出来るほど綺麗だ
といった表現だったような気がします。
この連載は、その後単行本にまとめられ、私も持っているはずなのですが、
残念ながら引越しのときに仕舞い込んでしまったらしく、出てきません。
よって、記憶を頼りに書いているのでご容赦ください。

また、大芦川・加蘇川、小倉川などは鮎などの渓流つりのメッカとなっており、
遠方からも太公望たちがやってきます。
また、これらの川からはあちこちで農業用水が引かれ、
多くの田畑を灌漑しています。
近年では、板荷のせせらぎプールのように、清流をそのまま活かした活用もされています。

河川だけではありません。
鹿沼市の水道水は、現在100%地下水で供給されています。
鹿沼の西北部を占めている足尾山系は、豊富な伏流水があり、
水に困ることはありませんでした。
東部の台地地域(北犬飼・菊沢の一部)を除けば、
鹿沼市域は水に困る地域ではなかったのです。
そして、この豊富で優れた水を、どう活用すべきかを考えるべきだと思います。
私たちは、この素晴らしい水環境を「当たり前」のものとして享受し続けた結果、
その価値を見失ってはいないでしょうか?

皆さんは、「地元学」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、地元に当たり前のようにある自然・歴史・民俗・産物などを
地元の「資源」と考え、
それを地元に住む人々が、自ら学び、その価値を再発見し、
そこからまちづくりを考えるという運動です。
現在、地元学によるまちづくりは、全国各地で取り組まれていますが、
その発祥の地は、熊本県の水俣市でした。

水俣市と言えば、公害病の代名詞ともなった「水俣病」で名を知られています。
水俣市は、この郊外による直接の被害ばかりでなく、
長年にわたる「公害の町」というマイナスイメージが、
住民を苦しめました。
また、補償交渉を行う中で住民同士の対立がまれ、
地域社会の分裂を生み出し、
前向きなまちづくりができなくなっていたのです。

そこに、吉本哲郎さんという一人の市職員が立ち上がりました。
吉本さんは、環境行政にかかわる中から、
「対立を創造に転換するためには、お互いの違いを認め合い、
距離を近づけて話し合うことだ、と気づき、
水俣のような事件を繰り返さない社会をつくるために
自分たちの足元を見直すことから始めようと地元学を開始しました。
そして、「地元のことを地元に住むものが良く知らないのに、
ものをつくったり、地域をつくったりしようとしていることの矛盾に気がついた」
ことから、自らの足と目と耳で調べ、考えながら、
地域最大の課題「水俣病問題」に取り組んでいきました。

そして、多くの生産者が環境と体の健康をめざした
農作物づくりを行うようになりました。
市はこれらの生産者を「環境マイスター制度」で高く評価したり、
ISO環境マネジメントシステムの運用に早くから取り組み、
簡易なものにして学校や家庭への導入を図るなど、
環境施策を次々に講じ、「環境モデル都市づくり」を実践、
環境先進都市として新たな脚光を浴びつつあります。
(以上「地元学ユビキタス」から引用させていただきました)

吉本さんが水俣市で地元学をはじめたとき、
最初に取り組んだのが「地域資源マップ」をつくることでした。
地域資源マップの作り方は、次のようなものです。
まず、地域に住んでいる人たちが、
自分でその地域を歩き、そこにあるすべてのものを記録し、
写真に撮り、カードにまとめます。
価値のあるなしを判断することなく、とにかく記録します。
次に、そこで得られた情報(カード)をまとめて、絵地図を作っていきます。
こうして得られた情報は、テーマごとに分けられ、
「地域資源マップ」や「水のゆくえ」をはじめ、
「農家のまわりの有用植物」、「自家用の野菜畑」、「地域の暮らしを支える職人たち」など、
各テーマに沿った絵地図の作成に反映されます。

これは学術的研究でないため、誰にでもできる作業です。
そして、外部の人も参加することで、
地元の人では気づかない地元の価値に気づくこともできます。
地域のなかでは日常的な風景でも、外部地域の人にとっては新鮮であったり、
疑問に思うことも多いはずです。
地域の人も、丹念に地域を歩いて調査するという経験を持っている人は少なく、
意外な発見も出てきます。
外部地域の人にとっても自らの地域を振り返る機会となり、地域への関心が出てきます。
こうして、地域の人が自らの地域を再発見し、
その意味を、自ら考えるようになるのです。
 ※参考文献:「地元学の特質と背景」大塚勝海

こうした「地元学」の視点をまちづくりに取り入れることで、
役所や他人任せではなく、
市民一人ひとりが自分の足元から地域づくりを考えていく土壌が作られるのです。
鹿沼でも、未来の鹿沼を考えるに当たって、
こうした視点が求められているのではないでしょうか?

まちづくりの基本は、そこに住む人々が、
自らの地域について知ることから始まるべきです。
そこに何があるのか?
そこか何ができるのか?
一人ひとりが考え、その声を集め、
その集大成が鹿沼市の未来だと思います。
決して行き当たりばったりに、
補助金が取れるからとか、公共工事をやりたいからとか
そんなことがまちづくりの契機になってはいけないと思います。


鹿沼の「宝」は何なのか?
足元から考えていきませんか?

水の話をきっかけに、地元学の紹介をしてみました。
鹿沼の優れた「水」は、未来に残すべき鹿沼の宝だと思います。
ダムをつくることでそれを失う前に、足元から考え直す必要があると思います。
次回は、地元学の方法論を、まちづくりに活かす話について
もう少し述べてみたいと思います。

皆さんのご意見をお待ちしています。


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by 佐渡ケ島  at 12:45 |  地元学 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

佐藤県議が出馬表明

今日の「下野新聞」一面に、
「鹿沼市長選 佐藤県議が出馬表明」という記事が掲載されました。
以下、記事を引用します。

「民主党県連幹事長で、鹿沼市選出の佐藤信県議(61)は14日夜、同市内で開かれた
自身の後援会連合会役員会で、5月18日告示、25日投開票で行われる同市長選に無所属で
立候補することを表明した。同市長選では、既に現職の阿部和夫市長(59)が三選を目指し出馬表明しており、自民系現職、民主系県議の一騎打ちとなる公算が大きくなった。
役員会後、佐藤氏は下野新聞社の取材に、「現在の鹿沼市は自由にものを言える状況にない。
JR新駅をはじめ箱物行政が行われ、財政的に問題がある。公正公平な、物が言えるまちづくり健全財政化を進めていきたい」と出馬への意欲を語った。近く記者会見を行い、正式表明する。(以下略)」

先日の松井市議の出馬報道は、どうも報道先行の誤報だったようですが、
今回は本物のようですね。
松井市議のHPも見てみたところ、「出馬しない」と明言してありました。
佐藤県議と松井市議は、同じ民主党系列ですから、
松井市議は今後、佐藤県議の支援にまわると思われます。
いずれにせよ、これで「無投票」という最悪の選択肢は無くなったようで、
安心しました。
次は、どちらの候補者が鹿沼の将来を託すのにふさわしいか、
というより、これまで散々現職については批判してきましたから、
佐藤県議が、どのような公約を掲げ、
そのような鹿沼市をつくろうとしているのかを、見極める事が大切でしょう。

今回は、佐藤県議出馬のニュースをお伝えしました。
次回から、再び鹿沼市の将来像についての話題を書いてみようと思います。

皆さんのご意見もお待ちしています。


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by 佐渡ケ島  at 23:26 |  選挙 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

中心市街地再生の鍵

2日ぶりの更新になってしまいました。
毎日ご覧いただいている方には、申し訳ございませんでした。
アクセスカウンターによると、
毎日30〜50件程度だったアクセスが、
ここ二日ばかりは、70件を超えるまでに増えています。
実は、なかなか記事が書けずに苦心していたのですが、
皆さんの市長選挙への期待が高まっていることが、
このブログへの、アクセス増加につながっているのだと感じています。
管理人としても、身の引きしまる思いで受け止め、
頑張って記事を書きたいと思います。

ところで、先日の読売新聞栃木版に、
松井市議が出馬を断念した、という記事が掲載されました。
先日「飛ばし」記事を掲載した読売ですし、
今回も他の新聞が全く後追いをしないことから考えると、
あまり信用するのも尚早かと思います。
このブログとしては、しばらく様子を見守りたいと思います。

さて、今回から、どのような鹿沼市をつくっていったらよいか?
について書いていきたいと思います。
1回目の今回は、中心市街地の活性化についてです。
ジャスコ跡地利用問題のところでも触れましたが、
鹿沼の中心市街地の空洞化は、誰もが認めるところだと思います。
車社会にともなうドーナツ化現象、
大型店舗の出店と在来小売店の衰退、
商業構造の変化など、衰退の原因は、
日本中のどこの都市にも共通したものでしょう。
加えて鹿沼市の場合、宇都宮という大商業圏が近いため、
衰退に拍車がかかっているのだと思います。

そして、商売をやめてシャッターを下ろした家ばかりが目立つようになり、
そうした家も、いつの間にか更地になっていたりしています。
こうした現状を何とかしようと、これまでも様々な取り組みがされてきました。
でも、衰退はとどまるところを知りません。

先日、市街地で商売を営んでいる若手経営者の方と
お話をする機会がありました。
その人も中心市街地の空洞化には、大変大きな危機感を持っているのですが、
こんなお話を伺いました。
 「商業活性化という名目で、国や件や市から、
 毎年いろいろな補助金の話しがあるんだよね。
 そして、今年はこんな補助金がもらえるから、
 何かやってみなくちゃ、といった具合に、
 街路灯を変えてみたり、
 歳末セールをやってみたり、
 商品券をつくってみたりと、毎年毎年繰り返しているんだけど、
 効果がよく分からないうちにどんどん商店街は衰退していって、
 今の状態になっちゃってるんだよね。」
要は、中心市街地を活性化するには、どんなまちづくりを目指すのか?
といたポリシーをつくることも無く、
ただ漫然とお金をばら撒いているだけ、
というのが現状のようです。
そして、こうした政策を決めていく商店連合会の役員は、
昔から同じような顔ぶれで、新しい人の意見が反映されることは少ないと言います。

なるほど、と思いました。
そして、ジャスコ跡地の問題を取り上げたときにも思いましたが、
中心市街地を、どのような街にしていったら良いのか、
その考えが無いままに、事業を進めても仕方がないなと思います。
では、どのような街を目指したらよいのか?
ということですが、私は思い切って中心市街地は、
「商店街」として生き残ることを止めてしまったほうが良いのでは、

と、思います。

誤解を招かないように言っておきますが、
中心市街地に「商店」が必要ない、とは思いません。
しかし、昔のように食品、衣料、雑貨、家庭用品などの小売店が軒を並べるような
いわゆる「商店街」を再生するのは、今の時代では無理だと思うのです。
実際、そうした商店の多くは苦戦し、姿を消しています。
しかし、そうした中でも、独自性の高い商品を扱う店や、
評判の飲食店などは、しっかりと生き残っています。
美味しい和菓子の店、
路地裏のオシャレな喫茶店、
伝統的な品物を売るお店、
それぞれ思い浮かぶお店があるでしょう。
それらの店は、大型店やチェーン店では決してできない品揃えや空間を提示して、
しっかりと客をつかんでいるのです。
そうした店が生き残り、さらに増えていけば、
中心市街地の商業は、それだけでも十分だと思います。

では、それ以外の部分はどうするのか? についてですが、
私は、中心市街地は、「商業の街」カら「住みよい街」に変えていくべきだと思います。ここで言う「住みよい街」とは、
居住環境にすぐれた街、と言い換えても良いでしょう。
つまり、行政・教育・文化の中心地であるということです。
中心市街地は、すでに行政の中心地としての機能は持っています。
教育については、学校教育は行政に付随していますので、問題ないでしょう。
とすると、鍵になるのは、社会教育と文化の面、ということになります。
そしてそれは、鹿沼に優秀な人材を確保する鍵にもなるものです。

分かりやすく言うと、こういうことです。
現代の先端産業といえば、ハイテク産業や新しいサービス産業だと思います。
例えば、コンピューターソフトの開発者、医師、エンジニア、セラピスト、アーティスト、
デサイナー、シェフなどが考えられます。
そうした産業の育成には、優秀な人材の確保が重要ですが、
彼らは所得も高く、洗練されたライフスタイルや、高度なサービス、文化的な環境を望みます。
したがって、そうした才能ある人々が住みたくなるような街をつくる事を考えなければなりません。
それは、文化的な刺激に満ちた街であり、創造的な能力を発揮できる街ということになります。

また、これからは団塊世代の退職者が大量に発生します。
彼らが第二の人生を送る場所として、
文化的で居住環境の良い街を提示することで、
定住者を増やしていく事が出来るはずです。
「定年後に田舎に住みたい」という都会人は多いようですが、
東京などの大都会に住んだ人からみれば、
鹿沼の中心街は、立派な「田舎街」です。
そこが、ただの田舎街ではなく、
文化的な香りと、歴史や自然を感じさせる場所であれば、
十分アピールできると思います。

そして、文化的な街づくりの鍵は、
図書館とミュージアム(博物館・美術館)、そして文化会館だと思います。
この中で鹿沼市に無いのは博物館です。
「第5次総合計画」には、「まちなか歴史博物館」という構想が書かれていますが、
これの問題点については、項をあらためて書きたいと思います。

ともあれ、鹿沼の中心市街地は、その立地条件の良さを活かして、
もっと定住者を増やすようなまちづくりをするべきです。

歴史的なたたずまいがあり、
路地裏の文化が息づき、
オシャレなお店や、美味しいお店が点在する。
役所にも近く、情報も入りやすい。
文化的な刺激にも満ちている。
そして、少し足を伸ばせば素晴らしい自然環境がある。
東京へも宇都宮へもアクセスが良い。


どうですか?
住みたくなってきたでしょう?
そうした街をつくるために、ほかにどんな事が考えられるか
みんなで考えてみませんか?
アイデアはどんどん出てくると思います。
どうぞ、ご意見をお寄せください。


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by 佐渡ケ島  at 01:08 |  街の活性化 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

「開かれた市政」の実情

いつもご覧いただき、ありがとうございます。
また、拍手をいただいた方には、重ねてお礼申し上げます。
実は、アクセス数と拍手数は、結構気にしていたりします。
特に拍手数は、皆さんがどんな記事に興味をもたれているかを知る目安になります。
閑話休題を除くと、これまでに5本の記事を書きましたが、
拍手数が多かったのは
 ・JR新駅問題
 ・ジャスコ跡地問題
 ・お祭り行政批判
の3本でした。
皆さんが、鹿沼の行政のどの部分に対して
不満を持っていらっしゃるかが伺えるような気がします。
これらに比べて、昨日の子育て支援の記事については、あまり拍手をいただけませんでした。
私自身としては、結構切実な内容だったのですが…

ということで、本日の記事です。
鹿沼市の問題点いついては、まだまだ書きたいテーマはあるのですが、
問題点を掲げることだけが、このブログの目的ではありません。
次回からは、どのような鹿沼市を目指したらよいのかについて
記事を書いていきたいと思います。
ですから、今回が問題点を提示する最後になります。
テーマは、市の政策形成過程の問題です。
もっとわかりやすく言えば、
鹿沼市の政策は、どのように決められているのか、についての話です。

鹿沼市の政策が、どのように決定され、実施されているかご存知でしょうか?
市では、10年ごとに「総合計画」を策定し、その方針に基づいて行政運営をしています。
現在は、2007年(平成19年)3月に策定された
「第5次鹿沼市総合計画」(かぬまステップ・アップ・ビジョン)が、基本になっています。
この計画書は、市役所や図書館などで自由に閲覧できますし、
鹿沼市のホームページでも見ることができます。(「市政情報」のコーナーです)

10年後との計画書は、さらに前期と後期の5年間に分けられ、
それぞれの実施計画書も作られています。
計画書によると、以下のように、市政の課題を大きく5つのテーマに分類しています。
 「快適な環境都市づくり」(ごみ、下水、公園、道路、水道など)
 「活力ある産業都市づくり」(農業・商工業・観光など)
 「心豊かな健康都市づくり」(福祉、消費生活、安全、人権など)
 「磨きあう文化都市づくり」(学校教育、生涯学習、芸術文化、スポーツなど)
 「開かれた交流都市づくり」(行財政運営、情報、都市間交流など)
それぞれのテーマごとに、細かく市の政策目標が記されています。

では、この計画を、誰が作っているのでしょうか?
どんなに優秀な指導者であったとしても、これだけの質量の計画を
ひとりで作ることはできないでしょう。
最終的には市長の責任で策定したとしても、
基本となるたたき台があり、それを作成するスタッフがいるはずです。
市役所内部の情報によると、まず各部署に総合計画の原稿作成が指示され、
各部署の職員が原案を作ります。
それを事務局である企画課が集めて、事情聴取を行いながら、たたいていくそうです。
そうしてできた案を、市役所の幹部職員による本部会議で検討し、
最終的な案を作ります。
次に、その案を「総合計画審議会」に諮ります。
審議会の委員は、知識経験者、各種団体の代表、市議会議員などで構成され、
6回の審議を経て、最終的な案を市長に答申しました。
これが総合計画の作られ方です。

さて、ここで問題です。
この総合計画に、市民の意見や要望はどのように反映されているのでしょうか?
「基本計画」の208ページに、「策定経過」が記されています。
それによると、市民アンケート、有識者アンケート、まちづくり懇談会、
パブリックコメントなどを行ったことが書いてあり、
形の上では、市民の意見を聞いたことになっているようです。
しかし、例えばパブリックコメントの募集にしても、
市民に対して、計画案の内容をほとんど周知していない状態で、
しかも策定終了間際に、アリバイのように公示したのが実際のところです。

総合計画に関するパブリックコメントが公示されたのは、
2007年2月25日号の「広報かぬま」紙上でした。
募集期間は3月9日までという短さです。
実質、13日間しかありません。
広報紙が回覧などで回ってくるのが遅い地域では、さらに短くなります。
これで、どのような意見が集まるというのでしょうか?
まして、総合計画の案は、市役所や出張所に行かなければ閲覧できません。
こんな短い期間で閲覧し、それに対して意見を寄せろというのは、
はじめから、意見など募集するつもりは無かった、と言われても仕方ないでしょう。
実際、寄せられた意見は、一件だけだったようです。

総合計画のような全体計画のほかに、個別の事業についても
不透明さを感じることがあります。
これは、市内のある学校での校舎改築に関する情報です。
学校側委員(教員・PTA・地域代表)と、教育委員会では、
より良い校舎を造るために、協議を重ねていたのですが、
教育委員会から提示された設計図を見た学校側の委員が、
ある奇妙なものに気付いたのです。

それは、校庭の片側の道路に面した部分が、
約10メートルほどのところで、なぜか線が引いてあるのです。
つまり、道路から10メートルの幅の部分が、校庭として使えないように書いてあるのでした。
委員が教育委員会に質問すると、返って来た答えはよく分からないものでした。
その道路周辺は、市で再開発を考えている地域らしいのですが、
道路から10メートルの部分も、その再開発に使いたいようなのです。
校舎改築とは関係の無い計画のために、10メートルも校庭を削られるのは
学校側としても不本意でしたが、計画内容によっては協力できないことも無い
ということなので、「一体どのような計画を考えているのか」と、
教育委員会側に訪ねるのですが、
はっきりした答えが返ってきません。
「それは企画のほうで考えているので…」といった調子なのだそうです。

そこで会議の席に企画の担当者を呼んで説明を求めたのですが、
担当者もはっきりとは言わないのだそうです。
「まだ正式に決まっていないので…」
という具合で、全然話が見えてこない。
学校側の委員も、しびれを切らして
「市に協力しないと言っているわけではない。でも、どんな計画なのか
教えてもらえなくては、協力のしようが無いではないか」と。
もっともだと思います。
企画の担当者は、困ったように「実は…」と、企画の大まかな話をチラチラと匂わせますが、
確信については、決してしゃべらなかったそうです。

結局、うやむやのまま時間切れで、10メートル校庭を削られる案で
押し切られたそうですが、学校側の委員には、不満が残りました。
あとで聞いた話では、地元の自治会にも、そんな計画については、
全く説明が無かったそうです。
一体、この計画は、誰が作っているのでしょうか?
そして、「市民の声」を聞く気があるのでしょうか?
今の鹿沼市政の閉鎖性を、象徴するような出来事だと思いました。

計画は役所内部で作り、市民の声は形だけ聞いたことにする。
市民の意見によって、計画を大きく変えるようなことは絶対にしない。
そして、計画が出来上がるまでは、いっさい外部に教えない。
今の鹿沼市の政策形成過程を一言でいうと、こういうことになるのではないでしょうか。
これのどこが「開かれた市政」なんでしょうか?

計画を作る段階から、積極的に市民に情報を公開し、
十分な議論を経て計画を作っていく。
そうした市政は、今の鹿沼市からは感じられません。

「情報公開」とは、何もオンブズマンに聞かれて、しぶしぶ出すだけではありません。
行政の側が、積極的に情報を開示し、意見を求める姿勢を示し
情報公開と民意を集約するシステムを構築しなければ、
いくら「どうぞご意見を」といっても、集まりようが無いのです。
アリバイ的な「開かれた市政」では、かえって性質が悪いと思います。
真の情報公開を強く求めたいと思います。


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by 佐渡ケ島  at 21:57 |  開かれた市政 |  comment (6)  |  trackback (0)  |  page top ↑

子育て支援は、これでよいのか?

いつもご訪問いただき、ありがとうございます。
予告しておきながら、昨日は記事を更新できませんで申し訳ございませんでした。
勤め人の性で、多忙な時もありますのでご容赦願います。
また、昨日は「花」様から、拍手コメントで、このブログが検索エンジンにヒットしなくなったとの
情報をいただきました。
私はブックマークからアクセスしていますので、
検索エンジンの事は考えていませんでしたが、
そういえば、ブログを立ち上げて2日目くらいにYAHOOで
「鹿 沼市長選」で検索したところ、このブログがトップに表示されていました。
昨日同じように検索したところ、今度は全く表示されませんでした。
「何かの圧力か?」と、ご心配された方もいらっしゃるようですが、
今のところ、私のところには、「圧力」らしきものは、全くありません。
検索エンジンの件は私にも分かりませんので、
ご訪問くださる方には、ブッマークをお勧めします。
ちなみに、先ほどYAHOO検索したら、再びトップに表示されてました。
検索エンジンの仕組みって、よく分かりませんね。

さて、今回の話題ですが、
このところハード事業関係の話題が続いたので、ソフト事業の話もしておきたいと思います。
ソフト事業といってもたくさんあるのですが、今回は子育て対策事業について考えてみます。
鹿沼市では、市の目玉事業として、数年前から「第三子支援事業」を掲げています。
全国どこでも、少子高齢化と人口減に悩む時代ですので、
子育て支援策については、どの自治体でも政策を競っているようです。

鹿沼市でも、第三子を持つ家庭に対し、
市税の減免とか、住宅補助とか、教育資金援助とか
さまざまな支援策を打ち出しています。
その恩恵にあずかっている人も多いでしょう。
でも、なんで第三子事業ばかりなの?という疑問があります。

私自身、子育て真っ最中の父親でありますが、
我が家は3人も子供がいませんから、
鹿沼市の子育て支援のうち、恩恵にあずかれるのは非常に少ない分野に限られます。
また、支援策がほとんど「お金」というのは、なぜなのでしょうか?
確かに子育てにはお金がかかります。
少しでも援助があれば、助かることは事実です。
でも、親というものは、自分の子どものためならば、
他の出費を削ってでも、子どもにかけるものでしょう。私もそうです。
昔は多趣味な暮らしをして いましたが、今はそちらにかけるお金はほとんどありません。
それでも、子どもの成長ぶりを見ていると、不満になることはないものです。
(ときどき不満を感じることはありますけどね、そこまで人間が出来ていないので)

私自身が子育てをしていて、一番切実に感じたのは
「お金が欲しい」ではなく、具体的に手を差し伸べて欲しい、
そして子育てをする場所が欲しい、ということでした。
これまでの日本の福祉というものは、児童福祉にしても、高齢者福祉にしても、
「家庭」と「地域」に押し付けられてきたと思います。
高度経済成長を支えたサラリーマン世帯がそうであったように、
父親が外で働き、母親が家事・育児をする。
そして年老いた親を見るのも各家庭にゆだねられ、
そこからこ ぼれる分だけが、行政の仕事という考えでした。
企業が雇用を支えていた時代は、企業内福祉が、それを補ってきたと言う側面も見逃せません。

ところが現在は、こうした高度成長期の「モデル」が崩れています。
格差社会がすすむ中で、正規雇用者は減り続け、
パートや派遣労働者が急増しています。
企業は労働者の面倒を見なくなりました。
にもかかわらず、国は福祉を削り続けているのです。
安心して子どもを、生み育てられる社会ではなくなってきているのです。
このような状況で、出生率が高まるとは思えません。
現在、各自治体で競うように行われている「子育て支援」政策は、
こうした国の無策の穴埋めを させられていると言う側面も大きいと思います。

話を戻しますが、私自身が子育てをしていて一番足りないと思うのは、
子育ての「場」が無い、というものです。
「場」というのは、二つの意味があります。
ひとつは子供が過ごす「場」であり、
もうひとつは子育てをする親のための「場」です。

子供が小さいうちは、後者の方が必要性が高いと思います。
核家族化が進み、地域共同体が昔のように存在しなくなった現代は
上の世代の協力やアドバイスを受けることが、難しくなっています。
サラリーマン家庭で単身世帯であったりすると、
母親は突然現れた「子供」という「異生物」に戸惑い、
それでも愛おしく、懸命に育てようとします。
でも、回りにアドバイスをしてくれる人も手伝ってくれる人もいない。
そして育児ノイローゼになったり、育児放棄に至ったりすることもあります。
そこまでいかなくても、母親は一人で悩みを抱え込んでいることが多いのです。

私も、最初の子育てのときはそうでした。
妻は当時専業主婦でしたが、昼間はアパートの部屋に一人でこもって子供と過ごしていました。
「母親が育てて当たり前」
「誰もがやっていること」
というプレッシャーを受け続け、妻の心は痛んできました。
子供はかわいい、でも、それだけに突き放すこともできない。
そこがつらいのだと、いつも妻から言われました。
私も子育ては好きなのですが、当時は仕事柄、休日出勤も多く、
妻を一人にしてしまうことが多く、つらい思いをさせてしまったと思っています。

そんなとき、妻とよく話したのは、
公設の「育児センター」のようなものがあるといいよね、ということでした。
そこには、育児に悩む親のための相談員がいて、
子育てのアドバイスのほかに、悩む親のカウンセリングをしてくれる。
また、子どもを安全に遊ばせたり、他の親と交流をすることができる場所がある。
親が育児に疲れたときや急用のときは、一時的に子どもを預かってもらえる。
小児科医師も常駐していて、子どもの急病にも対応できる。
そんな場所があれば、安心して育児ができるのに、というものです。

阿部市長は、就任してまもなく、「開かれた市政」の政策として
「市政懇談会」を各地で開催するようになりました。
ちょうど私の地元にも来ることになり、私たちはその席で上記のような
育児支援策をお願いしようと思いました。
そして、発言することになった知人に頼んで、
育児支援として、上記のようなセンターの設置を訴えてもらいました、
ちょうど図書館の分館建設が計画されていたところだったので、
そこに併設すれば、子育て中の人たちの希望の場所にすることができると思いました。
しかし、意見は届きませんでした。

子どもが大きくなっていき、小学校に入学すると
妻も勤めに出るようになりました。
当然、学童保育への入所を申し込みました。
しかし、学校に併設された学童保育は、小学3年生までしか預かってもらえません。
その後は民間の保育園に移りました。
4年生にもなればひとりで留守番くらいできるだろう、と思われるかもしれません。
しかし、今の世の中は、私たちが子どものころのような、
子どもたちが、外でのびのびと遊べる環境は失われつつあります。
今市の事件以後は、ますます子どもにとって、住みずらい社会になっているような気がします。
子どもを安全に遊ばせる場所がほしい、これは切実な願いです。

「広報かぬま」2007年4月10日号に
「あなたの子育て応援します!」という記事が掲載されています。
「子育てにやさしいまちづくり条例制定の市」をうたい文句に、鹿沼市の子育て支援策が紹介されています。
 ・妊産婦への医療費、健康診査・不妊治療への助成
 ・児童手当給付
 ・第3子子育て家庭支援給付金
 ・子ども医療費助成
 ・子育て支援センター
 ・保育園・児童館(第3子以降保育料無料)
 ・幼稚園
 ・ファミリーサポートセンター
 ・学童保育
 ・ひとり親家庭支援(手当・給付金・医療費助成)
 ・企業内子育て環境アップ事業(支援金)
本当に、お金の話ばかりだと思いませんか?
これらが本当に育児に、子育てに悩む親の支援になるのでしょうか?
たとえば保育園の中身の充実はどうなんでしょうか?
聞くところによれば、鹿沼市の保育園の保育士さんは、
半分以上が臨時さんというではありませんか。
また、ある人に聞きましたが、
発達障害のあるお子さんが通う「あおば園」では、
正規の保育士さんが一人しかいないといいます。
いくらお金をばら撒いても、政策を遂行する側がこれでは、
多くを期待するのは難しいのではないでしょうか?

繰り返しますが、育児にはお金がかかりますから、
金銭的な支援は無いよりあったほうが良いと思います。
でも、それだけでは不十分です。
観光用のハコものに巨費をつぎ込むのであれば、
未来の鹿沼市を担う子どもたちのために、何か考えていただきたい

切に、そう願います。


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by 佐渡ケ島  at 08:13 |  子育て・教育 |  comment (5)  |  trackback (0)  |  page top ↑

閑話休題とお詫び

毎日訪問いただきましてありがとうございます。
今日も記事を更新するつもりでしたが、昼間は家族サービスに費やしてしまい、
夕方に書こうと思ってブログを開いてみてびっくり、
なんと「拍手」のタグが消えているではありませんか!
毎日多くの人に拍手を頂き、拍手コメントをいただいているにもかかわらず、
これではマズイ!と思い、あわてて管理者画面からあれこれやってみましたが、
なかなか復旧できなくて、あせるばかり、
ようやく先ほど、復旧に成功しました。
トラブルの間、ご訪問いただいた方には、謹んでお詫び申し上げます。
これからも、当ブログをよろしくお願いします。

ということで、本日は思わぬトラブルのため、
新しい記事を書く時間がなくなってしまいました。
明日あらためてUPしたいと思います。
もう少々お待ち下さい。

ところで、本日の朝日新聞栃木版に
鹿沼市長選の記事が大きく掲載されていました。
民主党の独自候補擁立が難航しているという内容でした。
先日、読売新聞で出馬が報道された松井市議が、
市議会最終日の一般質問で、立候補をにおわすのではないかと注目されたが、
態度を明確にしなかったことから、「混沌とした状況」になったとあります。
年内に予定される総選挙に向けて、民主党は不戦敗になることを避けたいため、
候補者を擁立したいのだが、
「本命」と見られていた松井市議が態度を明らかにしないため、
こうした記事が書かれたものと思います。

この記事や、他の情報などから判断すると、
松井市議が出馬を断念した、と断定するのはまだ早いと思います。
かといって、出馬をまだ考えているかどうかも、判断できません。
松井さんの動向もよく見極めながら、どうすべきかを考えていきたいと思います。
なお、このブログのアドレスは、松井さんのHPにも貼っておきましたので、
松井さんご本人はもちろん、後援会関係者もご存知だと思います。
ですから、そうした人たちに声を届けたい方は、
このブログのコメント欄をご活用いただいても結構です。


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テーマ: 政治・地方自治・選挙 -  ジャンル: 政治・経済
by 佐渡ケ島  at 21:56 |  選挙 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

鹿沼にダムは必要か?

いつもご訪問、ありがとうございます。
毎日出勤前に記事を書いているのですが、
今日は土曜日、仕事も休みなので、午前中は家の中の仕事をいろいろやっていました。
ですから、UPする時間が遅くなりまして、申し訳ございません。
一つのテーマで毎日ブログを書くのは、初めてなのですが、結構大変ですね。

さて、現職の阿部市長は、8年前に当時の現職市長をやぶって初当選しました。
そのときの争点の一つに、ダム問題があったことを覚えていらっしゃるでしょうか?
当時、鹿沼市内には、二つのダムの建設計画がありました。
南摩ダムと東大芦川ダムです。
水資源開発公団が進める南摩ダム計画は、昭和45年(1970)に策定された
「思川開発事業」によるものです。

ウイキペデイアによると、
「思川流域の洪水調節と首都圏及び栃木県南部の水需要確保を目的に思川の支川である南摩川・行川にダムを建設、大芦川・黒川・大谷川に頭首工を建設して南摩川・大芦川・黒川・大谷川を導水路で繋ぎ水を融通し、効率的な水運用を図ろうとした。その中核が南摩ダムである。」
とあります。
ダム建設の目的は、思川流域の洪水調整、首都圏および栃木県南部の水需要確保
とあります。
ところが、ご存知の通り、長期にわたる反対運動のため計画は進みませんでした。
その間、公共事業見直しの機運が高まり、
平成12年(2000)に大谷川分水計画が中止となり、
平成13年(2001)には行川ダムが中止、
そして栃木県が計画していた東大芦川ダムも、平成15年(2003)に中止されました。

その一方で、南摩ダム建設の動きは続けられ、
平成13年(2001年)に水没地住民と補償交渉が妥結し、76戸の住民は移転していきました。
しかし、現在も反対運動は続いており、ダム本体の着工はされていません。
これが、鹿沼のダム関係の大まかな経過です。

ところで、南摩の地を訪れた事がある方はすぐに気付かれるでしょうが、
南摩川の水量の少なさを、不思議に思ったことはありませんか?
私も社会人になってカら、南摩にダム計画があることを知り、
現地を見に行ってびっくりしました。
黒川や大芦川の流れを見慣れた眼から見ると、
なんと水量が少ないのだろう!と思いました。
川沿いに上流へ進んでいくと、川幅はますます狭くなり、
まるで小川のようになってしまいます。
「こんなところにダムを造っても、水がたまるんだろうか?」
というのが、素朴な疑問でした。

さて、ここがポイントです。
意外と知られていないようですが、上で紹介したように、計画によると、
南摩ダムの水は、南摩川だけで貯めるものではなかったのでした。
大芦川・黒川・大谷川に取水口をつくり、
導水路を使って南摩川に水を誘導するという計画だったのです。
東大芦川ダムも、その補助を目的とした計画だったのでした。

とすると、大谷川からの取水を中止し、
東大芦川ダムを中止した以上、
南摩ダムには水がたまらなくなるはず、と考えるのが自然だと思います。
にもかかわらず、南摩ダム計画は続けられています。
これは一体、どういうことなのでしょうか?

また、思川開発の当初計画では、南摩ダムの水は、
「首都圏および栃木県南部」の水需要のためとされていたはずですが、
いつの間にか鹿沼市の水道水の水源として使用する事が、加えられています。
現在、鹿沼市の水道水は、100%地下水を利用しています。
表流水よりも地下水のほうが安定しており、水道水としても適していることは言うまでもありません。
しかも、地下水の水量は減少していないのです。
今後、人口増加や工業用水等の増加の見込みも無く、
むしろ人口減少社会に入ることを考えれば、
無理に新たな水源を確保する必要は感じません。

しかも、「鹿沼のダム(ダム反対鹿沼市民協議会のサイト)」によると、
「上水道の地下水源の給水能力は38,100m3/日ありますから、鹿沼市が水需要(1日最大給水量)を37,800m3/日と見込んでいても、思川開発事業(南摩ダム)に参加する必要はありません。
ところが鹿沼市は、南摩ダムから撤退しないために約16億円の建設負担金を支払わなければなりませんし、河川水を浄化するための大規模な浄水場を建設しなければなりません。そのほか井戸の新設などをひっくるめて第5次拡張変更の総事業費は2020年度までに187億円かかります。
第5次拡張計画の事業費は166億円でした。第5次拡張計画を見直して水需要を12,700m3/日減らしたのに、事業費は逆に膨らんでしまいました。
鹿沼市は参加する必要のない思川開発事業(南摩ダム)に参加するから水道料金の大幅値上げが必要となるのです。 」
ということです。
ダム開発に鹿沼市が参入することで、
私たちが使用する水道料金が、大幅に値上げされるというのです。

地下水で、給水量は十分間に合っているというのに。

さらに、南摩ダム建設にともなう「水源地整備計画」というのがあるらしい。
南摩ダムによって水没する地域への「見返り事業」なのでしょうか。
内容は、以下の通りです。
 ・南摩地区の土地改良事業 9.5億円(うち、地元負担1,2億、鹿沼市負担7千万)
 ・砂防ダム建設 8.4億円
 ・上南摩簡易水道事業 5億円
 ・ハーベストセンター整備 21億円(うち鹿沼市負担約19億)
 ・水と緑の南摩の里整備  15億円(うち鹿沼市負担1億5千万)
ほかに、地区公民館の建設とか、消防設備整備とか、林道改良とか、
さまざまな事業計画が並んでいますが、総額で143億円もの巨大プロジェクトです。
しかも、そのうち鹿沼市の負担は45億円にのぼります
一つの地域に、これだけの事業が投入されるというのは、かなり異常なように見えます。
市の財政が必ずしも余裕がアあるわけではなく、
むしろ地方交付税の減額など、財政状況がどんどん厳しくなっていく中で、
これらの事業が、ダム補償という名目で、ほとんど批判もされずに進められていくことに
恐ろしいものを感じるのは、私だけでしょうか?

ちなみに、「ハーベストセンター」というのは、
地場農産物の加工・販売や農業・林業体験ができる施設だそうです。
またもや観光施設ですか…
そして、「水と緑の南摩の里」というよく分からない名前の施設は、
展望広場と散策路と休憩施設だそうです。
そんなものに15億円もかかるんですか?

長くなりましてすみません。
でも、調べれば調べるほど、ダム問題に対する疑問が大きくなり、
これでもかなり省略して書いているのです。
もっと詳しくおしりになりたい方は、ぜひ下記のサイトをごらん下さい。
私も、大変参考にさせていただきました。

「鹿沼のダム(ダム反対鹿沼市民協議会のサイト) 」
http://damhantaikanuma.web.infoseek.co.jp/index.html

最後に8年前の市長選挙の時に、
阿部市長が、ダム問題に対してどのような「公約」を述べていたかを紹介します。
当時現職だった福田氏が「ダム推進」を掲げていたのに対し、
阿部氏は推進とも反対とも言わず
「地域住民の意見を聞いて決断したい」と述べていたのです。
このことから、当時、鹿沼市でダム反対の意見を持っていた市民の多くは、
阿部氏支持に回りました。
ところが、その後は皆さんがご存知のとおり、当選すると間もなく
「地域住民が支持しているから」という理由で推進を表明、
そしてこうした現状に至っています。
阿部市長は、はじめからダムに反対するつもりなど、無かったのでしょう。
市長選挙の「対策」として、あいまいな態度をとり、
当選してしまえばこっちのもの、としか考えられません。

鹿沼のダムは何のためにあるのか?
考えれば考えるほど、その意義はわからなくなります。
ただ一つ、はっきりしているのは、
これだけの巨大な建設事業を抱えることで、
喜んでいる人たちがいるであろうことです。

鹿沼市民の財産である貴重な自然を失い、
巨大な建設事業で財政を圧迫し、
しかも水道料金は、はね上がる。
一体。ダムは誰のためのものなのでしょうか?


皆さんのご意見をお待ちしています。


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by 佐渡ケ島  at 17:22 |  ダム問題 |  comment (1)  |  trackback (0)  |  page top ↑

ジャスコ跡地利用に疑問あり

昨日のエントリーは、閑話休題だったため、あまり拍手をいただけませんでした。
にもかかわらず、ご訪問いただいた皆様に感謝申し上げます。
今日から通常ペースに戻します。

現在、中心市街地の真ん中にあったジャスコ跡の撤去工事が行われています。
先日そばを通ったときに見たら、もうほとんど壊されて、平らに近くなっていました。
閉店から10年以上を経て、中心部空洞化の象徴のようになっていた建物が
ようやく姿を消そうとしています。

ところで、ジャスコ跡地を鹿沼市が、どのように利用しようとしているのかご存知ですか?
意外と知られていないようですが、すでに計画はできているのです。
それが、平成17年4月に策定された「まちなか創造‘夢‘プラン」というものです。
 ※計画書は、図書館や市役所で誰でも閲覧できます。
この計画書を読むと、ジャスコ跡地だけでなく、柳田商店跡地、あさひ銀行跡を中心に
あらたに「新・鹿沼宿」と呼ばれる拠点施設を整備し、
今宮神社や中央小学校を含む周辺地域も合わせて「道の駅」のようなゾーンを整備するようです。

具体的には、大型バスの止まれる駐車場、
イベントの行える広場、
そして祭りや屋台をPRする観光施設
というのが整備の内容です。
本日の「下野新聞」によると、昨日の市議会本会議での質問に対する答弁で
複数の屋台を展示するとともに、新たに屋台を作って祭りを疑似体験できる企画を考えているようです。
要するに、観光施設を考えているわけですね。
しかし、中心部に今、観光施設は必要なのでしょうか?

第一、観光の目玉が屋台と祭りということですが、
屋台の展示施設なら、すでに4箇所も整備されています。
・木のふるさと伝統工芸館(石橋町屋台)
・仲町屋台公園(仲町屋台)
・屋台のまち中央公園(銀座1丁目・同2丁目・久保町屋台)
・文化活動交流館(2台の屋台を交代展示)
このうち屋台のまち中央公園には、秋祭りについて映像や資料で説明する施設もあり、
これから作ろうとしている施設と、だぶる部分が大きいように感じます。
さらに同じような施設を作る意味は、いったい何でしょうか?

今宮神社の秋祭りと屋台をまちづくりに活用しようという政策は、
もう20年も前から行われています。
市街地空洞化のなかで縮小されていたお祭りを再興し、
屋台の文化財的なすばらしさと、お祭りの伝統の保存、
そうしたことを通じて鹿沼の歴史と文化を再認識し、
活性化につなげようという構想は、すばらしいものがあったと思います。
実際、関係者の努力(市だけではない、むしろ民間の努力が大きかったと思います)で、
秋祭りは国の重要無形民俗文化財に指定され、
全国的な祭りとして認定されました。

しかし、この間の市の政策のほうは、単に屋台を観光客にPRしようという試みを、
行き当たりばったりに行ってきただけにしか見えません。
その象徴が、ばらばらに点在する屋台展示施設しょう。
もし、本気で全国から観光客を呼びたかったのであれば、
文化財指定の屋台14台を一堂に集めるくらいの施設でなければ、
アピール効果は望めなかったと思います。
それができないのであれば、屋台と祭りの活用は、観光向けではなく、
もっと別の視点から考えるべきであったと思います。

ですから、計画にある「新・鹿沼宿」が、仮に実現できたとしても、
観光客が大挙して訪れるようにはならないと思います。
アピール効果があまりにも低すぎます。
考えてみてください。
あなたがもし、旅行会社の営業マンだったとしたら、
「新・鹿沼宿」を観光するツアーを組みたいと思いますか?

鹿沼の隣には、世界遺産である日光が控えています。
また、不況でだいぶさびれているようですが、
それでも関東有数の温泉地である鬼怒川や川治・塩原温泉もあります。
南には「蔵の街」の栃木
そのほか世界遺産を目指す足利
陶器の街である益子
こうした県内の観光先進地と比べると、
「新・鹿沼宿」を整備したとしても、鹿沼の観光イメージは良くありません。

鹿沼市を訪れる他所の人で、多くを占めるのは、
ゴルフ客と古峰ヶ原詣での人たちでしょう。
でも、そうした人たちは、バスや自家用車で現地に直行し、
ほかのところには寄りません。
「新・鹿沼宿」ができたとしても、古峰ヶ原や日光へ向かうバス客の
トイレ休憩所くらいにしかならないのではないでしょうか?
その際に、お土産品を少しは買うかもしれませんが…

また、旅行会社などに頼らずとも、自分の足で各地を旅する人も増えています。
そうした旅人は、必ずしも豪華な観光施設を求めているわけではありません。
旅する中で見つけた懐かしい風景や、その土地ならではの味わい、
さりげない日常風景などを求めて旅をしているのです。
ですから、そうした人は、観光向けに展示された屋台よりも、
まちなかの懐かしい建物や店先などに惹かれるはずです。

はっきり言いましょう。
もう、観光客を集めようという市政は、やめませんか?

いくら観光施設を整備したところで、大手資本による大型のテーマパークには勝てません。
また、一過性の観光客が一時的に集まったとしても、それだけのことです。
それよりは、鹿沼に定住する人のための政策を行っていただきたいと思います。
さきほど、屋台と祭りをまちづくりに活用する構想は「すばらしい」と書きましたが、
それは、鹿沼に住んでいる人が、自分のまちの持つすばらしいものを再発見し、
それをまちづくりに活かす道を自らが考えるきっかけになれば、と思うからです。
屋台や祭りに限らず、鹿沼にはすばらしい自然や歴史・文化・産業があります。
それらの価値を市民自らが再発見し、どう活かしていくか、それがまちづくりの鍵だと思うのです。
ですから、「屋台の活用=観光施策」としか考えられない今の市政には、
本当にがっかりしてしまいます。 
鹿沼市が本当に大切にしなければならないのは、定住者と
そして自分の足で旅する人にも、安らぎを与えられるようなまちづくりです。

ジャスコ跡地の活用は、定住者のための施設もしくは政策であってほしい
心からそう望みます。

皆さんのご意見をお待ちしています。


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by 佐渡ケ島  at 07:46&nbs