小松議長の進退問題について

梅雨だというのに、ほとんど雨が降らない日が続いている中、
6月も残すところ一週間を切ってしまいました。
あの市長選挙からも、ちょうど1ヶ月になりました。

「下野新聞」によると、昨日(24日)鹿沼商工会議所では、通常議員総会を開催し、
中津会頭および3人の副会頭全員が辞任、
新たな会頭に、副会頭の木村剛考氏(「木村」社長)を選出しました。
4人の副会頭も新たに選任されました。
阿部前市長、小松議長らと共に「密会」の当事者であった中津氏は、
阿部前市長の後援会長(「密会」発覚後に後援会長は辞任)でもありましたが、
市長交代と共に、商工会議所の体制も一新されたことになります。

また、昨日の「下野新聞」によると、7月25日(金)に、鹿沼市や県警組織犯罪対策課、鹿沼署などによって、
「暴力追放市民総決起集会」が、市民文化センターで開催されるようです。
大会には、県建設業協会鹿沼市部、県造園業組合上都賀支部、鹿沼飲食業組合、鹿沼木工団地組合、
鹿沼商工会議所、上都賀農協、鹿沼市自治会連合会、鹿沼市PTA連絡協議会など
28団体の代表など約400人の出席が予定され、
市を挙げての暴力決別宣言を採択するほか、
「行政対象暴力の防止について」「事業者等への不当要求対策について」の二つのテーマで
パネルディスカッションが行われ、
パネリストには木村博貫弁護士、佐藤市長、下野新聞社の三浦一久記者、
「鹿沼事件」の小佐々冽子さんらが参加します。
この手の官製集会は、とかく形式的なセレモニーに終わりがちですので、
参加各団体が今後、具体的にどのような取り組みをするのか、が肝心だと思います。


さて、今回の記事は、小松議長の進退をめぐって混乱が続く市議会についてです。
以前の記事「議長の進退めぐり、審議拒否表明」で紹介したように、
7月議会の開会を目前にして、小松議長の進退に注目が集まっています。
当ブログでは、密会問題が発覚した当初から、重大な問題であり、真相を明らかにした上で
辞職が当然、という主張をしてきましたが、
議長は、いまだに職を辞すつもりは無いようです。
しかも、議長本人および前市長派の市議(政和会)のみで構成する「政治倫理審査会」を
他の議員の反対を押し切って設立し、「身内」だけで開催するという異常事態になっています。

本日の「下野新聞」によると、昨日(24日)に市議会の政治倫理審査会が開催され、
小松議長に対して議長職の辞職を勧告することを決めた、とあります。
本日、小松議長に対して報告書を提出します。
その理由については、議長が暴力団組長と「密会」した行為が
市議会議員の倫理に関する条例第三条の「職務に関し不正の疑惑をもたれる恐れのある行為をしないこと」
に該当するからということです。

議長の「身内」だけで構成される委員会は、「議長辞職」を勧告しました。
対立するそれ以外の20人の議員は「議員辞職」を勧告しています。
小松議長は、本日提出される報告書を受けて、議長職はすみやかに辞職すると思われますが、
議員職にはとどまることも予想されます。
しかし、それでは政和会以外の議員は納得しないでしょうから、
市議会がただちに正常化されるとは、とても思えません。

ところで、この問題については、新聞報道等で断片的に入ってくる情報だけでは、
理解しずらい面もあるようで、市民の中には、
「小松議長にも弁明の機会を与えるべきだ」
「条例で定められた政治倫理審査会に、議員が参加を拒むのはおかしい」
といった意見もあるようです。
そこで、この問題を正しく理解するためには、事件の経緯について、
きちんとおさらいをする必要があると思います。

そうして調べているうちに、鈴木貢市議のHPに、経緯をまとめたものが掲載されているのを見つけました。
小松議長辞職勧告について

これを読むと、小松議長は「密会」の発覚(3月23日)後、3月26日、31日、4月1日、10日の
市議会各派幹事会で4回も弁明の機会があったことがわかります。
ところが、「反省しつつも正当性を主張」するばかりで辞職には応じませんでした。
その後の動きは、上記サイトによると次のとおりです。
 4月11日  臨時市議会の開会請求
 4月17日  市議会各派幹事会 「政和会」の2人の議員から「政治倫理審査会」設置要請
 4月18日  自民党クラブから7人が脱退、「政和会」結成
 4月22日  臨時市議会開会 議長辞職勧告を19対7で可決
 4月30日  市議会各派幹事会開会 条例の不備と、すでに議長に対する議員辞職勧告決議をした        ことを理由に政治倫理審査会の設置をしないように小松議長に申し入れ
        議長は政治倫理審査会の設置を決定、赤坂副議長が議長に代わり委員を要請
 5月?日  政治倫理審査会委員の人選について、当事者である小松議長が阿見議員を委員に          選ぶ変更等の介入を行う
 5月2日   赤坂副議長は。小松議長の介入に抗議し、副議長を辞職
 5月8日   全員が「政和会」議員による「政治倫理審査会」開会

(より詳しい動きについては、上記サイトをご覧ください。)

そして、政治倫理審査会は上記のような結論を出し、
委員会の開催そのものに反対し、参加を拒否した他の議員は、
小松議長の議員辞職を求めて、市議会への出席を拒否していることは、ご承知の通りです。

さて、上記サイトの経緯をみていくと、小松議長には弁明の機会が十分あったと思います。
にもかかわらず、小松議長は自らの正当性を訴えるのみでしたから、
納得しろ、というのがそもそも無理です。
そもそも、この問題の核心は、なぜ市のトップである市長、議長、商工会議所会頭らが
暴力団組長と「密会」しなければならなかったか、ということのはずです。
原因となったと思われるジャスコ跡地解体工事の入札に、問題はなかったのか?
暴力団から鹿沼市に不当要求があった時点で、なぜマニュアルどおりの対応(警察への通報など)
ができなかったのか?
組長との「密会」では、何が話されたのか?
「密会」現場で、裏取引はなかったのか?
そうした疑問の声について、当事者である前市長、議長らが、何も答えていないことが
何より問題なのではないでしょうか。
そうである以上、いくら「反省」を口にし、「被害者」だと称しても、納得のできるものではありません。
議員辞職勧告は、当然であったと思います。

ところで、上記サイトの記述で気になったのは「条例の不備」という点です。
詳しい説明がないので分かりませんが、
おそらく「鹿沼市議会議員の倫理に関する条例」のことだと思われます。
「鹿沼市例規集」から同条例を検索してみました。
鹿沼市議会議員の倫理に関する条例
平成14年(2002)3月25日に制定された条例です。

同条例第4条に「審査の請求」の項目があり、
「議員2人以上の連署をもって、議長に審査の請求をすることができる」と書かれています。
そして第5条「審査会の設置」では、
「議長は、前条の規定により審査請求を受けたときは、当該請求を受けた日から起算して20日以内に
鹿沼市議会議員政治倫理審査会(以下「審査会」という。)を設置しなければならない。」とあります。
また、第5条「委員会の設置」には、
「審査会の委員は、議員6人をもって組織する」
「審査会の委員は、議員のうちから議長が指名する」と書かれています。

今回は、議長本人が当事者であったにもかかわらず、
議長自身の決定で審査会が設置され、委員選任にも議長が介入しました。
これでは条例が不備だと指摘されても仕方がないでしょう。
「委員は特定会派に偏らないようにする」
「議長が当事者の場合は副議長が代行する。副議長も当事者の場合は年長議員が代行する」
などの規定を追加する必要があると思います。
条例の修正が早急に求められます。

今回は、長くなりましてすみませんでした。
皆さんのご意見もお待ちしています。


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※市長選の最中は首位を独走していましたが、終了後はランキング落ちまくりです(笑)
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テーマ: 政治・地方自治・選挙 -  ジャンル: 政治・経済
by 佐渡ケ島  at 21:34 |  政治倫理 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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プロフィール

Author:佐渡ケ島
鹿沼生まれ、鹿沼育ち、
今はサラリーマンをしています。
未来を担う子供たちのために
ふるさとの未来を、少しでも良いものにするために
何ができるのか日々思案中です。
鹿沼の宝を未来へ!

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