2008/03/12
「開かれた市政」の実情
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
また、拍手をいただいた方には、重ねてお礼申し上げます。
実は、アクセス数と拍手数は、結構気にしていたりします。
特に拍手数は、皆さんがどんな記事に興味をもたれているかを知る目安になります。
閑話休題を除くと、これまでに5本の記事を書きましたが、
拍手数が多かったのは
・JR新駅問題
・ジャスコ跡地問題
・お祭り行政批判
の3本でした。
皆さんが、鹿沼の行政のどの部分に対して
不満を持っていらっしゃるかが伺えるような気がします。
これらに比べて、昨日の子育て支援の記事については、あまり拍手をいただけませんでした。
私自身としては、結構切実な内容だったのですが…
ということで、本日の記事です。
鹿沼市の問題点いついては、まだまだ書きたいテーマはあるのですが、
問題点を掲げることだけが、このブログの目的ではありません。
次回からは、どのような鹿沼市を目指したらよいのかについて
記事を書いていきたいと思います。
ですから、今回が問題点を提示する最後になります。
テーマは、市の政策形成過程の問題です。
もっとわかりやすく言えば、
鹿沼市の政策は、どのように決められているのか、についての話です。
鹿沼市の政策が、どのように決定され、実施されているかご存知でしょうか?
市では、10年ごとに「総合計画」を策定し、その方針に基づいて行政運営をしています。
現在は、2007年(平成19年)3月に策定された
「第5次鹿沼市総合計画」(かぬまステップ・アップ・ビジョン)が、基本になっています。
この計画書は、市役所や図書館などで自由に閲覧できますし、
鹿沼市のホームページでも見ることができます。(「市政情報」のコーナーです)
10年後との計画書は、さらに前期と後期の5年間に分けられ、
それぞれの実施計画書も作られています。
計画書によると、以下のように、市政の課題を大きく5つのテーマに分類しています。
「快適な環境都市づくり」(ごみ、下水、公園、道路、水道など)
「活力ある産業都市づくり」(農業・商工業・観光など)
「心豊かな健康都市づくり」(福祉、消費生活、安全、人権など)
「磨きあう文化都市づくり」(学校教育、生涯学習、芸術文化、スポーツなど)
「開かれた交流都市づくり」(行財政運営、情報、都市間交流など)
それぞれのテーマごとに、細かく市の政策目標が記されています。
では、この計画を、誰が作っているのでしょうか?
どんなに優秀な指導者であったとしても、これだけの質量の計画を
ひとりで作ることはできないでしょう。
最終的には市長の責任で策定したとしても、
基本となるたたき台があり、それを作成するスタッフがいるはずです。
市役所内部の情報によると、まず各部署に総合計画の原稿作成が指示され、
各部署の職員が原案を作ります。
それを事務局である企画課が集めて、事情聴取を行いながら、たたいていくそうです。
そうしてできた案を、市役所の幹部職員による本部会議で検討し、
最終的な案を作ります。
次に、その案を「総合計画審議会」に諮ります。
審議会の委員は、知識経験者、各種団体の代表、市議会議員などで構成され、
6回の審議を経て、最終的な案を市長に答申しました。
これが総合計画の作られ方です。
さて、ここで問題です。
この総合計画に、市民の意見や要望はどのように反映されているのでしょうか?
「基本計画」の208ページに、「策定経過」が記されています。
それによると、市民アンケート、有識者アンケート、まちづくり懇談会、
パブリックコメントなどを行ったことが書いてあり、
形の上では、市民の意見を聞いたことになっているようです。
しかし、例えばパブリックコメントの募集にしても、
市民に対して、計画案の内容をほとんど周知していない状態で、
しかも策定終了間際に、アリバイのように公示したのが実際のところです。
総合計画に関するパブリックコメントが公示されたのは、
2007年2月25日号の「広報かぬま」紙上でした。
募集期間は3月9日までという短さです。
実質、13日間しかありません。
広報紙が回覧などで回ってくるのが遅い地域では、さらに短くなります。
これで、どのような意見が集まるというのでしょうか?
まして、総合計画の案は、市役所や出張所に行かなければ閲覧できません。
こんな短い期間で閲覧し、それに対して意見を寄せろというのは、
はじめから、意見など募集するつもりは無かった、と言われても仕方ないでしょう。
実際、寄せられた意見は、一件だけだったようです。
総合計画のような全体計画のほかに、個別の事業についても
不透明さを感じることがあります。
これは、市内のある学校での校舎改築に関する情報です。
学校側委員(教員・PTA・地域代表)と、教育委員会では、
より良い校舎を造るために、協議を重ねていたのですが、
教育委員会から提示された設計図を見た学校側の委員が、
ある奇妙なものに気付いたのです。
それは、校庭の片側の道路に面した部分が、
約10メートルほどのところで、なぜか線が引いてあるのです。
つまり、道路から10メートルの幅の部分が、校庭として使えないように書いてあるのでした。
委員が教育委員会に質問すると、返って来た答えはよく分からないものでした。
その道路周辺は、市で再開発を考えている地域らしいのですが、
道路から10メートルの部分も、その再開発に使いたいようなのです。
校舎改築とは関係の無い計画のために、10メートルも校庭を削られるのは
学校側としても不本意でしたが、計画内容によっては協力できないことも無い
ということなので、「一体どのような計画を考えているのか」と、
教育委員会側に訪ねるのですが、
はっきりした答えが返ってきません。
「それは企画のほうで考えているので…」といった調子なのだそうです。
そこで会議の席に企画の担当者を呼んで説明を求めたのですが、
担当者もはっきりとは言わないのだそうです。
「まだ正式に決まっていないので…」
という具合で、全然話が見えてこない。
学校側の委員も、しびれを切らして
「市に協力しないと言っているわけではない。でも、どんな計画なのか
教えてもらえなくては、協力のしようが無いではないか」と。
もっともだと思います。
企画の担当者は、困ったように「実は…」と、企画の大まかな話をチラチラと匂わせますが、
確信については、決してしゃべらなかったそうです。
結局、うやむやのまま時間切れで、10メートル校庭を削られる案で
押し切られたそうですが、学校側の委員には、不満が残りました。
あとで聞いた話では、地元の自治会にも、そんな計画については、
全く説明が無かったそうです。
一体、この計画は、誰が作っているのでしょうか?
そして、「市民の声」を聞く気があるのでしょうか?
今の鹿沼市政の閉鎖性を、象徴するような出来事だと思いました。
計画は役所内部で作り、市民の声は形だけ聞いたことにする。
市民の意見によって、計画を大きく変えるようなことは絶対にしない。
そして、計画が出来上がるまでは、いっさい外部に教えない。
今の鹿沼市の政策形成過程を一言でいうと、こういうことになるのではないでしょうか。
これのどこが「開かれた市政」なんでしょうか?
計画を作る段階から、積極的に市民に情報を公開し、
十分な議論を経て計画を作っていく。
そうした市政は、今の鹿沼市からは感じられません。
「情報公開」とは、何もオンブズマンに聞かれて、しぶしぶ出すだけではありません。
行政の側が、積極的に情報を開示し、意見を求める姿勢を示し
情報公開と民意を集約するシステムを構築しなければ、
いくら「どうぞご意見を」といっても、集まりようが無いのです。
アリバイ的な「開かれた市政」では、かえって性質が悪いと思います。
真の情報公開を強く求めたいと思います。
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拍手数が多かったのは
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・ジャスコ跡地問題
・お祭り行政批判
の3本でした。
皆さんが、鹿沼の行政のどの部分に対して
不満を持っていらっしゃるかが伺えるような気がします。
これらに比べて、昨日の子育て支援の記事については、あまり拍手をいただけませんでした。
私自身としては、結構切実な内容だったのですが…
ということで、本日の記事です。
鹿沼市の問題点いついては、まだまだ書きたいテーマはあるのですが、
問題点を掲げることだけが、このブログの目的ではありません。
次回からは、どのような鹿沼市を目指したらよいのかについて
記事を書いていきたいと思います。
ですから、今回が問題点を提示する最後になります。
テーマは、市の政策形成過程の問題です。
もっとわかりやすく言えば、
鹿沼市の政策は、どのように決められているのか、についての話です。
鹿沼市の政策が、どのように決定され、実施されているかご存知でしょうか?
市では、10年ごとに「総合計画」を策定し、その方針に基づいて行政運営をしています。
現在は、2007年(平成19年)3月に策定された
「第5次鹿沼市総合計画」(かぬまステップ・アップ・ビジョン)が、基本になっています。
この計画書は、市役所や図書館などで自由に閲覧できますし、
鹿沼市のホームページでも見ることができます。(「市政情報」のコーナーです)
10年後との計画書は、さらに前期と後期の5年間に分けられ、
それぞれの実施計画書も作られています。
計画書によると、以下のように、市政の課題を大きく5つのテーマに分類しています。
「快適な環境都市づくり」(ごみ、下水、公園、道路、水道など)
「活力ある産業都市づくり」(農業・商工業・観光など)
「心豊かな健康都市づくり」(福祉、消費生活、安全、人権など)
「磨きあう文化都市づくり」(学校教育、生涯学習、芸術文化、スポーツなど)
「開かれた交流都市づくり」(行財政運営、情報、都市間交流など)
それぞれのテーマごとに、細かく市の政策目標が記されています。
では、この計画を、誰が作っているのでしょうか?
どんなに優秀な指導者であったとしても、これだけの質量の計画を
ひとりで作ることはできないでしょう。
最終的には市長の責任で策定したとしても、
基本となるたたき台があり、それを作成するスタッフがいるはずです。
市役所内部の情報によると、まず各部署に総合計画の原稿作成が指示され、
各部署の職員が原案を作ります。
それを事務局である企画課が集めて、事情聴取を行いながら、たたいていくそうです。
そうしてできた案を、市役所の幹部職員による本部会議で検討し、
最終的な案を作ります。
次に、その案を「総合計画審議会」に諮ります。
審議会の委員は、知識経験者、各種団体の代表、市議会議員などで構成され、
6回の審議を経て、最終的な案を市長に答申しました。
これが総合計画の作られ方です。
さて、ここで問題です。
この総合計画に、市民の意見や要望はどのように反映されているのでしょうか?
「基本計画」の208ページに、「策定経過」が記されています。
それによると、市民アンケート、有識者アンケート、まちづくり懇談会、
パブリックコメントなどを行ったことが書いてあり、
形の上では、市民の意見を聞いたことになっているようです。
しかし、例えばパブリックコメントの募集にしても、
市民に対して、計画案の内容をほとんど周知していない状態で、
しかも策定終了間際に、アリバイのように公示したのが実際のところです。
総合計画に関するパブリックコメントが公示されたのは、
2007年2月25日号の「広報かぬま」紙上でした。
募集期間は3月9日までという短さです。
実質、13日間しかありません。
広報紙が回覧などで回ってくるのが遅い地域では、さらに短くなります。
これで、どのような意見が集まるというのでしょうか?
まして、総合計画の案は、市役所や出張所に行かなければ閲覧できません。
こんな短い期間で閲覧し、それに対して意見を寄せろというのは、
はじめから、意見など募集するつもりは無かった、と言われても仕方ないでしょう。
実際、寄せられた意見は、一件だけだったようです。
総合計画のような全体計画のほかに、個別の事業についても
不透明さを感じることがあります。
これは、市内のある学校での校舎改築に関する情報です。
学校側委員(教員・PTA・地域代表)と、教育委員会では、
より良い校舎を造るために、協議を重ねていたのですが、
教育委員会から提示された設計図を見た学校側の委員が、
ある奇妙なものに気付いたのです。
それは、校庭の片側の道路に面した部分が、
約10メートルほどのところで、なぜか線が引いてあるのです。
つまり、道路から10メートルの幅の部分が、校庭として使えないように書いてあるのでした。
委員が教育委員会に質問すると、返って来た答えはよく分からないものでした。
その道路周辺は、市で再開発を考えている地域らしいのですが、
道路から10メートルの部分も、その再開発に使いたいようなのです。
校舎改築とは関係の無い計画のために、10メートルも校庭を削られるのは
学校側としても不本意でしたが、計画内容によっては協力できないことも無い
ということなので、「一体どのような計画を考えているのか」と、
教育委員会側に訪ねるのですが、
はっきりした答えが返ってきません。
「それは企画のほうで考えているので…」といった調子なのだそうです。
そこで会議の席に企画の担当者を呼んで説明を求めたのですが、
担当者もはっきりとは言わないのだそうです。
「まだ正式に決まっていないので…」
という具合で、全然話が見えてこない。
学校側の委員も、しびれを切らして
「市に協力しないと言っているわけではない。でも、どんな計画なのか
教えてもらえなくては、協力のしようが無いではないか」と。
もっともだと思います。
企画の担当者は、困ったように「実は…」と、企画の大まかな話をチラチラと匂わせますが、
確信については、決してしゃべらなかったそうです。
結局、うやむやのまま時間切れで、10メートル校庭を削られる案で
押し切られたそうですが、学校側の委員には、不満が残りました。
あとで聞いた話では、地元の自治会にも、そんな計画については、
全く説明が無かったそうです。
一体、この計画は、誰が作っているのでしょうか?
そして、「市民の声」を聞く気があるのでしょうか?
今の鹿沼市政の閉鎖性を、象徴するような出来事だと思いました。
計画は役所内部で作り、市民の声は形だけ聞いたことにする。
市民の意見によって、計画を大きく変えるようなことは絶対にしない。
そして、計画が出来上がるまでは、いっさい外部に教えない。
今の鹿沼市の政策形成過程を一言でいうと、こういうことになるのではないでしょうか。
これのどこが「開かれた市政」なんでしょうか?
計画を作る段階から、積極的に市民に情報を公開し、
十分な議論を経て計画を作っていく。
そうした市政は、今の鹿沼市からは感じられません。
「情報公開」とは、何もオンブズマンに聞かれて、しぶしぶ出すだけではありません。
行政の側が、積極的に情報を開示し、意見を求める姿勢を示し
情報公開と民意を集約するシステムを構築しなければ、
いくら「どうぞご意見を」といっても、集まりようが無いのです。
アリバイ的な「開かれた市政」では、かえって性質が悪いと思います。
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初めまして
毎回、記事を興味深く読ませていただいてます!
小学校のことは、地元から選出されてる市議会員がいれば
そちらに お話を聞いてみては?どうでしょう。
鹿沼市議会議員のみなさんが 市政に変化をもたらす大変重要な方々と思っているので、もしよかったら、市長選のことでなく、こちらも取り上げていただければ
嬉しいです^^!
名無しさんへ
小学校の件ですが、学校側の委員の中にも、市会議員さんはいるみたいです。
市議の皆さんが、市政にとっても重要なことは認識しておりますが、
市民が直接為政者を選ぶ市長選の方に、当面は注目していきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。
ななしさんへ
今宮参道には、仲見世のようなお店をつくるんだとか。
あんなとこに店舗をつくっても
お客が入るんですかね?
すぐに使い物にならなくなって、結局校庭を削られただけ
というのでは、無駄な事業の典型ですね。