広報で読む鹿沼市の家計簿

クリスマスも終わり、いよいよ年末モードに突入という感じです。
インフルエンザの流行も近づいてきたようですが、皆さんはいかがお過ごしですか?
私は、11月〜12月上旬の超多忙な時期を乗り越え、今は少し落ち着いてきたところです。
そのため、ブログの更新のペースも、やや上がってきたようです。
ということで、今月8本目の記事です。

「広報かぬま」12月25日号に、平成19年度鹿沼市の決算公表の記事が掲載されています。
毎年この時期に、前年度の決算状況が掲載されているので、
市の財政状況を知る参考になります。
そこで、17年度・18年度の同記事との比較をしながら、
気づいたことについてまとめてみました。

まず一見して分かるのは、前回までと記事の作り方が変わっていることです。
メインとなる「一般会計」の歳入・歳出についても、
今までは円グラフに「民生費」「総務費」「土木費」といった表記と数字が書いてあるだけだったのが、
今回は、「民生費」=「児童福祉や生活保護費などの福祉事業費」といった具合に
内容の簡単な説明がついています。
また、歳入の「自主財源」と「依存財源」の割合も示されています。
普通の市民にはなじみの無い行政用語について、
少しでも分かりやすく読ませようという意図が感じられました。
とてもよい試みだと思います。
また、「決算規模」「歳入決算の特徴」「歳出決算の特徴」について、
簡単な解説がつけられているのもよい試みです。
単年度の数値だけ示されても、その数値がどのような意味を持つのかわかりませんんで、
増減の中身や、その理由などの解説を付けることは、もっと積極的に行っても良いでしょう。
また、歳出のうち「義務的経費比率」が示されていることも評価したいと思います。
ちなみに19年度の数値は48.0%で、前年度比2.4%増でした。

そして、今回の記事で最も評価したいのは、7ページ下段に掲載されている
「市の借金と預貯金の残高の推移」というグラフです。
そこでは、鹿沼市の過去10年間の地方債と、財政調整基金の残高の推移が示されています。
地方債残高については、平成16年度の602億円をピークに、少しずつ減少していますが、
市の預貯金に当たる財政調整基金残高も、同年の21億円をピークに減少しており、
19年度は8、9億円に落ち込んでいます。
先の市長選挙の際は、この財政問題が大きな争点になったことは周知のとおりで、
当ブログでも、過去の記事で指摘しましたが、
実質公債費比率が県内14市中で一番低いことから「鹿沼市の財政は安心」と主張する阿部前市長に対し、
佐藤氏(現市長)は、市の借金の多大さから、財政の危機的状況を訴え、意見が対立していました。
そのことが、今回の決算公表の紙面にも現われています。
というのは、昨年までは決算記事の中に
「安心です。鹿沼の財政」と題して、実質公債費比率が低いことが強調されていたのです。
一方、財政調整基金残高についての記事は、どこにも掲載されていませんでした。
つまり、記事内容の変化は、財政危機を訴える佐藤市長の姿勢の表れと言えるでしょう。
先ほど指摘した「分かりやすい」紙面づくりとともに、評価したいと思います。
ただ、昨年まで掲載されていた市債の内訳が掲載されなくなったのは、マイナス点です。

せっかくなので、大まかな数値の推移を挙げておきます。

◆一般会計
 平成17年度  歳入 374億9188万8千円
           歳出 362億762万5千円

 平成18年度  歳入 406億1119万4千円
           歳出 391億5577万7千円

 平成19年度  歳入 384億842万円
           歳出 375億8516万円

※歳入のうち、最大を占める市税の推移は
    129億8244万円 → 144億2044万6千円 → 154億927万円
 と伸びていますが、これは税制改正によって地方税の割合が増えたことも影響していると思います。これに対して、国からの地方交付税は
    41億9258万9千円 → 52億5606万5千円 → 47億2193万円
と、推移しています。

◆特別会計  
 平成17年度  収入済額  245億1031万円
           支出済額  240億829万9千円
 
 平成18年度  収入済額  267億2688万4千円
           支出済額  260億947万6千円
  
 平成19年度  収入済額  284億9779万円(6.6%増)
           支出済額  280億84万円(7.7%増)

◆水道事業会計
 平成17年度  収益的収支(維持管理費) 
            収入 13億594万6千円
            支出 10億6415万9千円
          資本的収支(設備投資費)
            収入 2億3682万3千円
            支出 4億8583万4千円
 
 平成18年度  収益的収支
            収入 13億3436万5千円
            支出 10億6468万8千円
           資本的収支
            収入  3億8398万5千円
            支出  6億3627万円
 
 平成19年度  収益的収支
            収入 13億145万円
            支出 10億5672万円
           資本的収支
            収入  4億7346万円
            支出 11億607万円 

※平成17年度のときは、給水人口 75860人、給水戸数 25840戸、一日最大配水量 30,335㎥、一日平均配水量 26,138㎥という数値も出ていました。
ところが、18年度には一日最大配水量 29,196㎥、一日平均配水量 25,764㎥だけになり、
今回は全く数値が示されていません。これはマイナス点です。

以上、長くなりましたが、鹿沼市の家計簿についての広報記事から拾ってみました。
全体に、市の財政状況について、そのマイナス面も隠さず公表しようという姿勢は感じ、
その点は高く評価したいと思います。
その一方で、昨年度まで4ページだったところが3ページに削減された影響か,
省略された内容もありますので、さらなる改善を期待したいと思います。
     
皆さんのご意見もお待ちしています。

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テーマ: 政治・地方自治・選挙 -  ジャンル: 政治・経済
by 佐渡ケ島  at 19:35 |  公共事業と財政 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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プロフィール

Author:佐渡ケ島
鹿沼生まれ、鹿沼育ち、
今はサラリーマンをしています。
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ふるさとの未来を、少しでも良いものにするために
何ができるのか日々思案中です。
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